「大谷が選ばれるべき」―投票資格を持つ記者が続々と新人王「本命」に“推薦”

ヤンキースの2選手が選ばれるべきという声に…「いい加減にしてくれよ」

 その一方、米紙「サンフランシスコ・クロニクル」の名物コラムニスト、ジョン・シェイ記者もライバルと位置付けられているヤンキースのミゲル・アンドゥハー、グレイバー・トーレス両内野手よりも、大谷こそが新人王にふさわしいと主張している。

「東海岸からはヤンキースの三塁手ミゲル・アンドゥハーがア・リーグ新人王に選ばれるべきという声が聞こえてくる。もしも彼でなければ、ヤンキースのグレイバー・トーレスだとも。いい加減にしてくれよ。間違いなくショウヘイ・オオタニが選ばれるべきだろう」

 ヤンキースファンはツイッターなどで事あるごとに大谷に厳しい態度を取り、トーレスとアンドゥハーを新人王に猛プッシュしているが、シェイ氏は新人王争いで大谷以外に選択肢は存在しないと“断定”している。

「確かに肘の問題で欠場していた。アンドゥハーとトーレスよりも打席数は少ない。しかし、ホームラン数はさほど変わらないし、OPS(出塁率+長打率)では上回っている。美しいほどに才能に溢れたアナハイムのオオタニに関しては他にもある。10試合先発で防御率3.31、51回2/3を投げ、63奪三振。水曜日に医師からトミー・ジョン手術を勧められた後に2本塁打を放ったことも、彼のストーリーと新人王への資格に一層の説得力を持たせている」

 大谷は規定打席には達していないが、今季打率.294、19本塁打、54打点と十分に優れた成績を残している。現在、メジャーで重視されている指標「OPS」では.970。これは、今季250打席以上の打者ではメジャー5位の数字だ。名門のプレーオフ進出争いに貢献しているトーレス、アンドゥハーはOPS.852とそれぞれ優れた数値を残しているが、二刀流右腕が投打で見せる躍動はドラマチックだという。

 新人王投票の資格を持つベテラン記者が、揃って「大谷こそ新人王」と主張している。終盤の大爆発で再び新人王の本命の声も高まり始めた二刀流右腕は、2001年のイチロー外野手(マリナーズ)以来となる栄冠に輝くことはできるだろうか。

(Full-Count編集部)

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