マリナーズ退団の岩隈 指揮官は惜しむ「彼は最高だ。怪我がなければ…」
2016年から指揮を執るサービス監督「素晴らしいお手本だ」
マリナーズの岩隈久志投手が今季限りでマリナーズを退団し、来季は日本球界に復帰すると、複数の米メディアが11日(日本時間12日)に一斉に伝えた。地元紙「シアトル・タイムズ」も「ヒサシ・イワクマがマリナーズで、そしてMLBでのキャリアを終える」と見出しで記事を掲載した。
2012年に楽天からマリナーズに移籍した岩隈。メジャーでのキャリア全てをマリナーズで過ごし、3度の2桁勝利をマークした。2013年にはオールスターに出場し、2015年には球団史上5人目となるノーヒットノーランも達成した。昨年9月に右肩を手術し、今季もリハビリを続けてきた。
メジャー復帰を目指してきた岩隈だったが、その願いは叶わなかった。「シアトル・タイムズ」では、マリナーズのスコット・サービス監督のコメントを紹介。「クマは復帰し、チームに貢献するためにできる限りのことをしてきた。不運にも彼は今季、チームで投げることはない。彼がプレーを続けたいのは知っている。彼は最高だ。怪我がなければ良かったのにと思う」と語り、退団を惜しんでいる。
2016年からマリナーズで指揮を執ってきたサービス監督。メジャー通算63勝をマークし、キャリアを通じて24個の貯金を作ってきた岩隈について「打線相手に上手く立ち回り、ピンチを切る抜ける能力がある。土壇場に追い込まれると、彼は本当に良い投球をする。彼にマウンドを託すのが本当に好きだった。彼の競争力を気に入っていた。彼とプレーした経験のある選手は、大きな尊敬を抱いていると思う」と評し「クマは振り返り、『ああしておけば良かった』と言うような男ではない。彼はあらゆることに精一杯だった。ストレッチ、筋力トレーニング、ブルペン、ビデオなど、あらゆることにだ。クマは別の次元で行っていた。彼は若手選手の素晴らしいお手本だ。間違いないよ」と語っている。
(Full-Count編集部)