プロ野球選手が教える俺達のココを見ろ! 【~埼玉西武(ファーム)編~】
野手は2、3年後目指し大きく、1軍も層が薄い投手陣は昇格のチャンス
8月の戦いを終えたプロ野球はリーグ優勝から順位争い、個人タイトルレースまでも佳境を迎えた。注目が集まるのは一軍で活躍する選手のプレーだが、ファームで牙を研ぐ選手に目を向けても、その個性は実に魅力に溢れている。「その選手の能力を最大限に発揮できる場所はどこかを常に考えている」のは西武の潮崎哲也二軍監督だ。
リーグ随一の得点力を誇るチームにあって、2軍にも、1軍クラスの打力を秘める打者は少なくない。「野手については2、3年後を目指して、大きく育てたいとも思います」と指揮官は語る反面、1軍の投手陣は不安を残し、2軍から早期の昇格も見られる状況には「チャンスだぞ」と尻を叩く。長くなりそうな秋の戦いで“ラッキーボーイ”にもなり得るファームの選手達に、それぞれのアピールポイントと注目しているチームメイトについて語ってもらった。
背番号「19」 齊藤大将投手
〇年齢:23歳(1年目)
〇投打:左投左打
〇2018年ファーム成績:18試合(先発4/救援14) 0勝5敗1セーブ 44.1投球回 与四球率5.28 奪三振率6.70 防御率5.08
〇アピールポイント「今はないですね。周りを見ている余裕もなく、しっかり自分のやることをやるべきだと思うので。(希少な左腕であることについて)左打者とか相手は関係なく、一軍で戦力になれるよう頑張っていきたいです」
背番号「39」 呉念庭内野手
〇年齢:25歳(3年目)
〇投打:右投左打
〇2018年ファーム成績:91試合(一塁手28/二塁手30/三塁手36/遊撃手8) 打率.272(リーグ9位) 0本塁打 40打点(リーグ10位) 7盗塁 長打率.341 出塁率.378(リーグ2位)
〇アピールポイント「打席のなかでのしぶとさと選球眼ですね。出塁率は自分が一番こだわっている部分なので、狙い球がこない場合はカットして、見極めて四球をとったりはしています。自分のストライクゾーンができているので、信じて。(出塁率は)一番こだわっています」
〇チームメイト「ライバルですけど山田遥楓選手。パワーも守備も着実に成長しているので、負けないように」
背番号「51」 西川愛也内野手
〇年齢:19歳(1年目)
〇投打:右投左打
〇2018年ファーム成績:71試合(守備試合なし) 打率.236 0本塁打 9打点 8盗塁 長打率.283 出塁率.283
〇アピールポイント「今、作り出している途中です。(磨いているのは)ミート力。左にも右にもバランスよく打てるようになれればいいなと思います」
〇チームメイト「愛斗さん。フルスイングがすごいですね」
背番号「52」 山田遥楓内野手
〇年齢:21歳(4年目)
〇投打:右投右打
〇2018年ファーム成績:85試合(一塁手5/二塁手3/三塁手20/遊撃手60) 打率.266 8本塁打 34打点 1盗塁 長打率.426(リーグ4位) 出塁率.305
〇アピールポイント「まずは元気なところと全力プレーが持ち味です。積極性のあるバッティングが持ち味なので、そこは見てほしいなと思います。(成績向上の理由は)去年みたいにただ打席に入って、ただ来たボールを打つんじゃなくて、状況や配球も考えたりして。変なボール球に手を出すのが少なくなって、ちょっとずつ良くなっているのかな」
〇チームメイト「西川(愛也選手)のバッティングはすごい、いいものがあります。1年目であれだけバッティングができるというのは、元から持ってるバッティングセンスとバットコントロール。自分が学ぶこともあります」