ドヤ顔から一転大慌て…思い込み本塁打がギリギリ二塁打で解説爆笑「幸運でした」
二塁打にはなるも思わぬクロスプレーに
常に全力疾走を怠るな――。野球をプレーするにあたっての基本の「キ」を思い出させるプレーが、16日(日本時間17日)にカブス本拠地で行われたレッズ戦で発生した。
カブスが2点を追う5回裏の攻撃。1死一塁で先発投手キンタナの代打に立ったコントレラス捕手は、レッズ先発カスティーヨの初球を叩き、打球は中堅方向にぐんぐん伸びた。完全に本塁打を信じて疑わなかったコントレラスは、打った瞬間にドヤ顔で打球を気持ちよく見送りながら、一塁方向へゆっくり歩き始めた。あとはベースを1周するだけ……のはずだった。
ところが、打球はスタンドに届かず、フェンスを直撃。それを見たコントレラスは途中から大慌てで走り出し、二塁ベースに向かってヘッドスライディング。何とかセーフにはなったものの、思わぬクロスプレーになってしまった。
自分の打球を本塁打と決め込んで走らなかったら、実は入っていなかった……という赤っ恥を掻いてしまったコントレラス。地元テレビ局「ABC7」の解説者ジム・デシェイズ氏は「彼はホームランだと思いましたね。長い間、うっとりとしていましたから。セカンドでアウトにならず、幸運でした」と大笑いするしかなかった。
メジャーでは、たとえ本塁打だったとしても、全力で走らずに打球を見送ることは対戦投手や球団に対する礼を欠く行為と見なされる。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、公式ツイッターで「無礼度90」という言葉を添えて、このシーンの動画を公開。すると、ファンからさまざまな反応が寄せられた。
「この男は笑えるな」
「やれやれ…」
「彼はホームランだと思ったのか?」
「ワオ」
「監督はお気に召さないだろうね」
笑うやら呆れるやらのコメントが多い中、「まだ若い選手。学ぶさ」という成長を見守る温かいコメントもあった。
一塁走者のラッセルも三塁でストップしており、1死二、三塁から続くアルモラJr.の犠牲フライでカブスが1点を返したものの、その後も追いつけずに1-2で敗れた。もしコントレラスが最初から全力疾走し、ラッセルがホームインしていれば、三塁打になって同点に追いつけた可能性もある。やはり、野球は常に全力プレーを心掛けた方がいいようだ。