大谷翔平が新人王にふさわしい理由 「WAR」はルーキー1位、エ軍広報が投稿
ヤンキースのアンドゥハー、トーレスよりも上である根拠は…
新たな右肘靭帯損傷が明らかになった後も、指名打者として大活躍を見せているエンゼルスの大谷翔平投手。打率.290、20本塁打、55打点で、長打率と出塁率を合計した「OPS」という重要な指標では.956という優秀な数値を叩き出している。
大谷がア・リーグ新人王の有力候補に浮上する中、エンゼルスは賞レース制覇に“広報支援”に打って出ている。エンゼルスは17日(日本時間18日)に試合がなかったが、マット・バーチ広報担当は自身のツイッターを次々に更新。それは新人王レースで大谷が有利であることをアピールするものだった。
まずは2018年のア・リーグ新人のWAR(Wins Above Replacement)ランキングを紹介。WARは現在のメジャーリーグで最も重視されているセイバーメトリクスの指標の1つで、様々な指標を総合して、ある選手が走攻守の全てを合わせて、どれだけ勝利に貢献したかを評価するもの。控えレベルの選手が出場する場合に比べて、どれだけチームの勝利を増やしたかを表している。
米データ専門サイト「ベースボール・リファレンス」の算出した指標を用いているが、大谷は現時点でトップの「3.9」を記録。2位がレイズのジョーイ・ウェンドル内野手で「3.5」、3位はロイヤルズのブラッド・ケラー投手で「3.3」、4位はヤンキースのグレイバー・トーレス内野手で「2.9」、5位はアスレチックスのルー・トリビーノ投手で「2.3」、6位はエンゼルスのハイメ・バリア投手で「2.1」、7位タイでヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手とアスレチックスのラモン・ロレアノ外野手が「2.0」で並んでいる。
バーチ氏は「アンドゥハーの背後には(エンゼルスの)デビッド・フレッチャーがいる」と連投。大谷の新人王争い最大のライバル、アンドゥハーを完全に意識する内容となっている。9位のフレッチャーはWAR「1.9」だ。
さらには「エンゼルスのショウヘイ・オオタニはメジャーで今季1試合2本塁打、1盗塁を2度達成したMLB唯一の選手。彼は打者として82試合目で2度目を達成した。これまでのメジャー最速記録はエリック・デービス」と大谷が刻んだメジャー新記録も紹介。デービスは1986年にレッズで226試合目に同じ記録を達成していたという。
そして、バーチ広報は「ミゲル・アンドゥハーは今季、複数本塁打を記録した試合はゼロで、盗塁数は(たった)2つである」ともツイート。アンドゥハーを完全に“ロックオン”している。
一部で新人王の最有力候補との声が上がるヤンキース三塁手のアンドゥハーは今季、打率.298、83打点、24本塁打と活躍。トーレス、大谷を含めた三つ巴の争いに米メディアは注目しているが、エンゼルスも2001年のイチロー(マリナーズ)以来の日本人新人王誕生を強力に完全にバックアップしている。
(Full-Count編集部)