前田健太、初連投も「意外と投げられた」 6連覇へ首位攻防3連勝し「大きかった」
3点リードの8回に登板し2/3回を1安打2三振無失点
ドジャースの前田健太投手は19日(日本時間20日)、本拠地でのロッキーズ戦に8回から4番手として登板し、2/3回を無失点に封じて勝利に貢献した。ドジャースはナ・リーグ西地区で首位を争うロッキーズとの首位攻防戦に3連勝。優勝へのマジック「8」が点灯し、6年連続の地区優勝に大きく前進した。
プイグの勝ち越し3ランが飛び出し3点をリードした8回にマウンドに上がった前田。前日、圧巻の3者連続三振を見せていた右腕は、先頭ルメイユを空振り三振に斬ると、続くダールもチェンジアップで空振り三振。日を跨いで5者連続三振を奪った。アレナドに右前安打を許し、左打者のパーラを迎えたところで前田は降板。後を受けた左腕アレクサンダーが代打のホリデイを打ち取り無失点に切り抜けた。
「今日勝つことはすごく大きかった。0.5になるか、2.5になるか、全く違うと思うので、大事な試合を3連勝出来たというのはチーム状態も上向くと思うので、いい勝ち方が多かったのかなと思います」と試合後に語った前田。レギュラーシーズンでは初の連投となったが、「多少疲れ、張りは残りますけど、そんなに数多く投げるわけではないですし、意外と投げられた感じはありました。(メンタル面の疲れも)ないですね。打たれたほうが残ります。抑えれば、アドレナリンというかメンタル乗っていくので、そういうのでカバーできるかなと」と何食わぬ顔で振り返った。
地区優勝へのマジックが8となったドジャース。古巣の広島も3連覇に向けたマジックを4としている。同じタイミングで優勝が決まるのでは?と報道陣に問われた前田だったが、「それはないんじゃないですか?向こうは4なんで、すぐだと思う。こっちはほぼ最後のカードまで決まらないと思うんで」とコメントした。
2位のロッキーズとは2.5ゲーム差に拡大し、残り試合はドジャースが9試合、ロッキーズが10試合だ。「このゲームでひっくり返ったということは、このあとも簡単にひっくり返される可能性はある。まだみんな、そんなに余裕はないと思う。決まるまでは気を引き締めて。今年は決まるまでは安心できないと思う」と話し、右腕は気持ちを引き締め直していた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)