ブレーブス、5年ぶりナ東地区優勝 名門復活、ナのポストシーズン一番乗り

ブレーブスがポストシーズン進出を決めた【写真:Getty Images】
ブレーブスがポストシーズン進出を決めた【写真:Getty Images】

3年連続90敗からの奇跡、生え抜きと若手の活躍が原動力に

 ナ・リーグ東地区首位のブレーブスが22日(日本時間23日)、ホームでのフィリーズ戦に5-3で勝ち、ナ・リーグのポストシーズン進出一番乗りを決めた。

 最後の打者・フランコの左飛をアクーニャがつかんだ瞬間、選手全員がベンチを飛び出した。2013年以来5年ぶりの地区優勝、そして本拠地をターナー・フィールドから現在のサントラスト・パークに移してから2年目で初の優勝を地元で決めた。

「このシリーズが始まった時、優勝は我々の手の届くところにあると分かっていた。今日を見失ってはいけないと分かっていた。いつも繰り返し言っているのだが、今のこと、今日の試合のことをただ考える必要があるんだ。選手たちは今年信じられないことをやってくれた」とブライアン・スニッカ―監督は喜びを爆発させた。

 前回地区優勝の後、チームは低迷期に入り、2015年から昨年まで3年連続で90敗を喫した。B・J・とジャスティンのアップトン兄弟やクローザーのキンブレルなどの中心選手を次々と放出し、若手中心のチーム作りを進めてきたが、今シーズンもナ東地区は圧倒的な戦力を誇るナショナルズが悲願のワールドシリーズ優勝に手が届くかという話題に終始。下馬評は決して高くなかった。

 しかし、伸びてきた若手の力がチームの推進力になった。驚異の新人、20歳のアクーニャは3試合連続先頭打者本塁打、史上最年少の5戦連続本塁打など大活躍。ナショナルズの予想外の失速もあり、フィリーズとの優勝争いとなったが、最後は突き放してゴールテープを切った。「スプリングトレーニングの最初の週が終わった時、このチームにはスペシャルなことができる選手たちがいると分かったんだ。当時は明らかにもっと上手くまとまる必要があったが、こうしたことを達成できた。3年連続で90敗以上した後に地区優勝を果たすことができたんだ」と、チーム生え抜きの主軸・フリーマンは胸を張った。

 スニッカ―監督も現役時代(3A)からコーチ歴まですべてブレーブス。指導者も選手も生え抜きが中心となっての優勝だ。90年代、マダックス・グラビン・スモルツの先発3本柱を中心に黄金時代を築き、最強時代のヤンキースと渡り合ったあの時代よもう一度。「僕たちにはまだするべきことが3つある。10月に11勝しなければならないんだ。僕たちにはまだするべきことがあるけれど、すごく良い気分だよ」とフリーマン。目指すは、1995年以来23年ぶりの世界一だ。

(Full-Count編集部=AP)

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