大谷は強打者を抑えてDH部門で選出 MLB公式が「後半戦オールスター」発表
肘の故障は「ガッカリ」も…打撃での爆発は「素晴らしい出来事の一つ」
エンゼルスの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)の敵地アストロズ戦に「3番・DH」でスタメン出場し、4打数無安打3三振と快音は響かず。チームも2-6で敗れ、5連敗を喫した。この日はいいところがなかった二刀流右腕だが、後半戦は打者として好成績をマーク。MLB公式サイトが選出する「後半戦のオールスターチーム」にDH部門で選出されている。
大谷は9月2日(同3日)のアストロズ戦で投手として復帰したものの、新たな右肘靭帯損傷が明らかに。その後は打者に専念している。後半戦はほぼ打者としての出場を続け、164打数46安打の打率.280、13本塁打、33打点。ただ、8月は打率.328、9月は打率.302と8月に入ってから成績を伸ばしている。
ア・リーグのDHには、圧倒的な強さを見せるレッドソックスの主砲J・D・マルティネス、後半戦に猛烈な追い上げを見せてワイルドカードでのプレーオフ進出が確実なアスレチックスの主砲クリス・デービスらもいるが、大谷が選出された。
寸評では「二刀流・オオタニの肘の故障は、2018年でもっともガッカリする内容の一つであった」と落胆しながら、「肘の靭帯損傷を抱えながらも、彼は引き続き打撃面での爆発を続けており、この点は今シーズンにおける素晴らしい出来事の一つだ」と高く評価している。
さらに「アスレチックスのクリス・デービス(3年連続40本塁打にも関わらずオールスターは選出されていない)、レイズのチェ・ジマンも候補にはあがり、もちろんJ・D・マルティネスは引き続き素晴らしかった」とも指摘。ただ、打者に専念して鮮烈な活躍を見せている大谷の“勝利”とMLB公式サイトは判断したようだ。
なお、MLB公式サイトが選出した後半戦オールスターは以下の通りとなっている。
【ア・リーグ】
捕手 サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
一塁手 ルーク・ボイト(ヤンキース)
二塁手 ジョーイ・ウェンデル(レイズ)
遊撃手 ディディ・グレゴリアス(ヤンキース)
三塁手 マット・チャップマン(アスレチックス)
外野手 マイク・トラウト(エンゼルス)、トミー・ファム(レイズ)、スティーブン・ピスコッティ(アスレチックス)
DH 大谷翔平(エンゼルス)
先発投手 デビッド・プライス(レッドソックス)
【ナ・リーグ】
捕手 オースティン・ヘッジス(パドレス)
一塁手 アンソニー・リゾ(カブス)
二塁手 ジェフ・マクニール(メッツ)
遊撃手 トレバー・ストーリー(ロッキーズ)
三塁手 ジャスティン・ターナー(ドジャース)
外野手 クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)、ロナルド・アクーニャJr(ブレーブス)、フアン・ソト(ナショナルズ)
DH ヤシエル・プイグ(ドジャース)
先発投手 ザック・ウィーラー(メッツ)
(Full-Count編集部)