リーグトップ17勝の元Gマイコラス、躍進へ自信「僕らは本当にデンジャラス」
7回2安打2失点の快投、監督も投球術を絶賛「ピッチングの真骨頂」
元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手は23日(日本時間24日)、本拠地ジャイアンツ戦に先発し、7回2安打2失点(自責1)8奪三振無四球と快投。ジョン・レスター(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)に並んでリーグトップに立つ17勝目(4敗)を挙げた。ワイルドカード争いで圏内の2位につけるカージナルスは3連勝。エース級の活躍を続けるマイコラスは試合後、「僕たちは本当にデンジャラス」とチーム状態の良さに手応えを示している。
この日は7イニングのうち4イニングで3者凡退。7点リードの7回にはムニョスのこの試合2つ目のエラーで先頭打者を出し、続くクロフォードに2ランを浴びたものの、その他は危なげない投球だった。「ファストボールがいい動きだったので、それをできるだけ活かそうとした。ストライクゾーンを攻めていくだけ。相手が早いカウントから振ってきたので、すばやくアウトを奪うことができた」。試合後、マイコラスは満足げに振り返った。
今季は31試合に登板し、クオリティー・スタート(QS、6回以上を自責3以下)は18回。そのうち、ハイ・クオリティー・スタート(HQS、7回以上を自責2以下)も9回と抜群の安定感が光る。今季、7回以上を投げ抜いたのはこの試合で11度目となったが、2安打は最少だった。
マイク・シルト監督も「彼はどんな球種でも、投げたいコースに、どんなカウントでも投げられるんだ。内外角へ投げ分け、打者のバランスを崩し、球速に変化をつけることで、打者のタイミングを崩す。このコンビネーションこそがピッチングの真骨頂だ」と絶賛した投球で17勝目。リーグトップタイの勝ち星を挙げ、名門球団を牽引している。
カージナルスはナ・リーグ中地区3位ながら、ワイルドカード争いではプレーオフ(PO)進出圏内の2位。マイコラスは「(チームとして)とてもいい感じだよ。力強さを感じているし、僕たちは本当にデンジャラスなチームなんだという感覚がある」と手応えを示している。一発勝負のワイルドカードゲームに進めば、先発を任される可能性も十分。シーズン最後までチームを引っ張っていくことになりそうだ。
(Full-Count編集部=AP)