地元愛貫き、鷹一筋でプロ生活全う ホークス本多、6日に現役ラストゲーム

鹿児島最後の打席はサヨナラ呼ぶヒット

 4月15日、ソフトバンクは鹿児島での公式戦を行った。鴨池野球場では、今年も鹿児島実業高時代の監督・久保克之さんの激励を受けた。ポンちゃんスマイルを見せながらも、姿勢は直立不動だ。

 その試合は、9回裏に柳田悠岐が豪快な逆転サヨナラ2ランを放って勝利したが、劇的弾の呼び水となったのは本多の鮮やかなレフト前ヒットだった。引退を決意した今、それが第2の故郷・鹿児島での現役最後の打席となった。

 2014年、本多は国内FA権を取得した。複数年契約が満了となった2016年オフ、本多は「福岡県出身者として地元愛だけで野球はできませんが、逆に『ずっとホークスでやってくれ』と言われるような活躍をしないといけないと思います」と語ってソフトバンクに残留。「地元愛だけで野球はできない」という言葉に本多の野球に対する真摯な姿勢が垣間見えたが、結果的には地元愛を貫き、ホークス一筋で現役生活を終える形となった。

 また、入団時からつけてきた背番号「46」を最後まで背負い続けた。レギュラーに定着した2008年9月、「この先、もしも球団から1桁の番号をつけてもいいと言われても僕は46番のままがいいですね。できればずっとこの番号のままでプレーしたいです」と語っていた。あれから10年。背番号に対する熱い思いも最後まで貫き通した。

 プロ通算1313試合目となる現役ラストデー。多くのファンがヤフオクドームで、テレビの前で、背番号「46」の最後の雄姿を目に焼き付けることだろう。台風の影響が気になるところだが、いずれにしても“その日”はもうすぐやってくる。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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