兄はハム・アルシア 三遊間最深部からの“鬼肩”送球に「これぞメジャー」の声
オーランド・アルシアが驚異の身体能力を見せる、専門家も「素晴らしい」
■ブルワーズ 3-2 ロッキーズ(日本時間5日・ミルウォーキー)
メジャーリーグは4日(日本時間5日)に地区シリーズが開幕。ナ・リーグ2試合が行われ、熱戦が繰り広げられた。ブルワーズ-ロッキーズは初戦から延長戦に突入。最後はブルワーズが3-2で延長10回サヨナラ勝ちを収めたが、遊撃のオーランド・アルシアが6回に見せた強肩ぶりが話題となっている。日本ハムのオズワルド・アルシアを兄に持つ24歳の若手の美技を米テレビ局「FOXスポーツ」もツイッターで公開。専門家は驚異的な身体能力を絶賛している。
ブルワーズの2点リードで迎えた6回だった。ロッキーズの先頭アイアネッタの打球は、左方向へのゴロとなる。弱めの打球がそのままレフト前に抜けるかと思われたが、アルシアが三遊間最深部で掴んだ。そして、三塁方向へ体が流れた状態からすぐに一塁に送球。一塁まではかなりの距離があったものの、ダイレクトで届きアウトに。本拠地は大歓声に包まれた。
試合を中継していた「FOXスポーツ1」では、実況が「ワォ!」と思わず声を上げ、解説を務めていた元捕手のA・J・ピアジンスキー氏は「アルシアの素晴らしいプレーでした。体勢が崩れながらも一塁手のアギラルへ完璧なストライク送球です。肩の強さ、そして運動能力。それらを一挙にあの場面で披露しています」と絶賛。さらに、もう一人の解説者の元ヤンキース右腕、デビッド・コーン氏も「あの送球をあの位置から決めるのですから、素晴らしいですね」と脱帽した。
同局は公式ツイッターでも「守備範囲、肩……ブルワーズのオーランド・アルシア遊撃手はあまりにも簡単なプレーかのように見せている」との文言を添えて動画を公開。ファンから「それこそがメジャーリーグのプレーだ!」「そうだね、彼は本当に簡単に見せてしまっている……」と称賛の声が上がった。
地区優勝決定戦でカブスを破ったブルワーズの勢いは衰えず。アルシアも重要な役割を果たしている。