鷹・本多、涙の引退セレモニーに王会長「どれだけファン、同僚に愛されていたか」
仲間に10回胴上げされ、王会長は花束を手渡す
ソフトバンクの本多雄一内野手が6日、本拠地ヤフオクドームでの西武戦で引退試合に臨み、2安打を放って有終の美を飾った。現役最後の舞台は今季のレギュラーシーズン本拠地最終戦。本多はこれまで慣れ親しんだ「1番・二塁」で先発出場すると、第4打席に三塁打、第5打席にも二塁打を放った。
ファンの大歓声と大きな拍手を何度も浴びた引退試合。試合後には引退セレモニーが行われ、本多自身も、そしてファンも涙した。プロ入り時の監督だった王貞治球団会長、工藤公康監督、同期入団の松田宣浩、そして2人の娘から花束を贈られ、場内を一周すると、最後は仲間たちの手で10回胴上げされた。
本多に花束を手渡し、セレモニーを温かい眼差しで見守った王会長は「すごく彼がファンやチームメートから愛されていたか(が分かるセレモニーだった)。これまで何度もこういうセレモニーを見てきたけど、正直な気持ちが出ていたセレモニーだったね」と語り、愛弟子の最後の舞台に目を細めていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)