ヤンキースPS最多16失点大敗で崖っぷち Rソックスのホルトは史上初サイクル

先発したヤンキースのルイス・セベリーノ【写真:Getty Images】
先発したヤンキースのルイス・セベリーノ【写真:Getty Images】

第2戦は田中の好投で五分に戻したが… 背信KOのセベリーノは試合時間勘違いか

■レッドソックス 16-1 ヤンキース(日本時間9日・ニューヨーク)

 ヤンキースは8日(日本時間9日)、本拠地での地区シリーズ第3戦でレッドソックスに1-16で大敗した。第2戦を田中将大投手の好投などで勝利し、1勝1敗でヤンキースタジアムに舞台を移したが、エースのセベリーノが4回途中7安打6失点2奪三振2四球と炎上。救援陣も流れを止められず、大量失点を喫した。1勝2敗と宿敵に王手をかけられ、崖っぷちに追い込まれたヤンキース。第4戦はベテラン左腕のサバシアが先発する。

 ワイルドカードゲームでは好投したエース右腕セベリーノが炎上した。まずは2回にバスケスに先制打を浴びると、3回にはマルティネスの犠飛などで2失点。4回は連打と四球で無死満塁の大ピンチを招き、ここで降板を告げられた。2番手リンはベッツに押し出し四球、ベニンテンディには右翼線を破る走者一掃の二塁打を浴び、3番手グリーンもピアース、ホルトに適時打を浴びてこの回7失点。前半で試合は決まり、本拠地は重苦しい空気に包まれた。

 MLB公式サイトは試合中に、セベリーノが試合開始時間を30分間違えていた可能性があるとの記事を掲載。投球練習を始めたのが、試合開始のわずか10分前だったと米テレビ局の解説者が指摘したことを伝えている。エースが崩れたヤンキースに勝ち目はなかった。

 ヤンキースの強力打線は4回に内野ゴロの間に1点を返したものの、元ヤンキースの右腕イオバルディの前に沈黙。7回5安打1失点5奪三振の快投を許した。7回には1点、8回には2点を追加され、18安打16失点と打ち込まれて大敗した。9回にはヤンキース捕手のロマインが登板。ポストシーズンでの野手の登板に本拠地も騒然となると、ホルトがホームランを放ち、メジャーリーグのポストシーズン史上初のサイクル安打を達成した。一方、ヤンキースのポストシーズン16失点は球団史上ワーストとなった。

 第4戦の先発はヤンキースがサバシア、レッドソックスはポーセロ。絶大な勝負強さを誇り、ポストシーズンで頼りになる田中は、2勝2敗でもつれた場合に敵地ボストンでの第5戦に中4日で先発する可能性があると見られている。まずは、大敗から気持ちを切り替えて第4戦を取れるだろうか。

【動画】MLB史上初の快挙! レ軍のホルトがポストシーズン初のサイクル安打を達成!

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