田中将大は来季も「先発トップ」と地元紙 ヤンキースの課題は「投手陣の強化」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

今季後半に調子を崩したセベリーノには原因解明を“進言”

 2009年以来のワールドシリーズ優勝を目指したが、地区シリーズで宿敵レッドソックスに敗れたヤンキース。アーロン・ブーン監督は来季に向けての課題として「投手陣の強化」を掲げた。そこで、地元紙「ザ・レコード」電子版では「ヤンキースの投手陣総括と来季の展望」と題した特集記事を掲載。その中で、田中将大投手について「依然として先発ローテのトップを張る存在」と高く評価している。

 記事では、先発、救援の各投手について寸評を掲載。田中は今季前半は失点がかさんだが、後半は右肩上がりに調子を上げたことについて、「9月頭に調子を上げ、フェンウェイパークでの地区シリーズでチーム唯一の勝利を挙げた」と評価。さらに「11月1日で30歳を迎えるが、依然として先発ローテのトップを張る存在」と来季の活躍に期待した。

 今季エースとして活躍したが、後半は失速してしまったルイス・セベリーノ投手については「7月1日までは13勝2敗、防御率1.98。それ以降では6勝6敗、防御率5.67。地区シリーズ第3戦の苦しい登板は、そのシリーズの流れを変えてしまった」と手厳しい。来季の展望については、まず今季後半に失速した原因を探るべきだと指摘。その上で「エースの地位を取り戻すために必死になるだろう」と予想した。

 その他、来季も現役続行を希望するCC・サバシアについては「ヤンキースでの未来があるかは不明」、フリーエージェント(FA)になるJ・A・ハップは「ヤンキースを含め複数年オファーを受けるだろう」、ランス・リンについては「FAで他球団のローテ入りするだろう」と記している。

 ヤンキースは傘下マイナーに、チャンス・アダムス、ジョナサン・ロアイシガ、ドミンゴ・ヘルマン、ジュスタス・シェフィールドら、将来を嘱望される若手投手がひしめく。今季ブレイクした三塁手ミゲル・アンドゥハーや二塁手グレイバー・トーレスらのように、来季の投手陣に関しても若手の躍進を期待するのか。あるいは、若手有望株と引き換えに即戦力として期待できる投手をトレードで獲得するのか。このオフもブライアン・キャッシュマンGMの手腕に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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