カブス先発陣立て直しのカギはダルビッシュ 地元紙が指摘「引き続き重要な戦力」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

故障もあり不振に終わったダルビッシュ、スライダーは威力見せるも…

 ダルビッシュ有投手が所属するカブスの地元紙「シカゴ・トリビューン」が、「カブスがオフに抱える、先発投手に関する5つの問題」と題した記事を掲載。先発投手陣の再整備について5つの項目を掲げた中で、3番目に「ユウ・ダルビッシュに対しての措置」を挙げている。

 今季6年総額1億2600万ドル(約141億4900万円)の大型契約を結びながら故障に苦しみ、8試合に先発して1勝3敗、防御率4.95の不本意な成績に終わったダルビッシュ。記事では、体調不良でオープン戦初戦の登板を回避し、カブス初登板のマーリンズ戦(3月31日)では4回1/3で5失点、102球を要するなど、シーズン序盤から歯車がかみ合わなかったと指摘。ダルビッシュとマドン監督、コーチ陣の間に投球に関する見解の不一致があったり、肘の故障の影響で冴えない球種もあったとレポートした。

 一方で、特にスライダーのキレに関しては、時折その威力を見せる場面もあったとしている。そして「ダルビッシュはこの先4か月をかけて、肘の故障を治癒させていくことになる。カブスの将来における重要な戦力であるということを、監督及びコーチ陣は、引き続き彼に伝えていく必要がある」と、ダルビッシュの復活が重要なテーマであるとした。

 その他の項目では、ダルビッシュと同じく今季加入しながら4勝6敗、防御率5.30と期待外れに終わったタイラー・チャットウッド、今季は制球に苦しみ13勝11敗、防御率4.03と貯金を2つしか作れなかった左腕ホセ・キンタナの処遇、レンジャーズからシーズン途中に加入して4勝3敗、防御率2.36と安定した成績を残したコール・ハメルズの残留などが取り上げられている。

 来季は3年ぶりの世界一を目指すことになるカブスが、どのような形で先発ローテを立て直すのか。首脳陣の手腕に注目したい。

(Full-Count編集部)

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