打者は吉田正、投手は僅差で西武菊池 セイバー目線で選ぶ9、10月のパ月間MVP
オリックス・吉田正は月間5本塁打ながら西武・山川を上回る数値
〇9月10月月間MVP パ・リーグ打者部門
吉田正尚(オリックス)
打率.404 出塁率.486 長打率.730 OPS 1.216 wOBA .512 RC27 13.35(すべてリーグ1位)
候補選手は7名ですが、NPB公式の最有力候補は山川穂高でしょう。
打率.333で本塁打11、打点28はリーグトップ。OPSも1.170と7月に次いでの1超えを達成しています。この打棒でチームを牽引し、西武怒涛のラストスパートに大きく貢献しました。なお、山川のシーズンOPSは.985と1超えはなりませんでしたが、本塁打47で本塁打王が確定しています。
他にも月間成績で出塁率.465、長打率.706、wOBAは.494、RC27は12.59と申し分ない成績を残した山川ですが、この数値をすべて上回ったのが、吉田正尚でした。
吉田の月間本塁打は5ですが、二塁打が14と突出しています。長打の本数でいえば吉田が19で山川の16を上回っています。打席数が105と山川より22少なく、さらに四死球14で打数が89と絞られたため、長打率が.730と山川を超える数値を叩き出しました。
チーム内で規定打席到達が3人しかいない中、シーズン打率.321(リーグ4位)、シーズンOPS.956(リーグ3位)と一人気を吐いた吉田正尚を9月10月の月間MVPに推挙します。
なお、9月以降で他に気になる数値を残したのは上林誠知です。38安打でうち二塁打12、三塁打4、本塁打5と長打の本数21はリーグトップです。特にシーズンの三塁打本数は14となりNPB4位タイの記録となりました。しかもこれまでの4位以上の記録は1950年近辺に生まれたもの。
平成以降では松井稼頭央(1997)、松村有人(2003)、鉄平(2009)、西川遥輝(2014)の13本を抜いて最多となります。