田中将大をヤ軍オーナーが称賛 チームの課題は「タナカ以外の先発投手だ」
5年連続2桁勝利となる12勝を挙げた田中将大
日本人メジャーリーガーで近年最も安定した投球を続けているのがヤンキースの田中将大投手だ。今季もデビューから5年連続2桁勝利となる12勝(6敗)、防御率3.75の成績を挙げ、ポストシーズンでもレッドソックスとの地区シリーズ第2戦で5回1失点の好投を見せた。チームはリーグ優勝決定シリーズを逃しオフの補強に動いていくが共同オーナーのハル・スタインブレナー氏は田中の存在を高く評価している。
ヤンキースのオフの補強について特集を組んだのは地元紙「ニューヨーク・ポスト」だった。名門球団の復活に向けスタインブレナー氏は「我々はあらゆる手を尽くす」とチーム再建に向け自身の思いを口にしている。
記事ではドジャースのマニー・マチャド内野手、ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン投手らの名前を挙げ今オフの補強についてオーナーにインタビューを決行。個人名を挙げることはなかったが「我々はあらゆる手を尽くす。私のデスクに来た全ての選択肢を考慮する」と、各選手を調査していくことを伝えている。
さらに今後のチームの課題を問われると「タナカ以外の先発投手だ」と投手陣の再建を真っ先に挙げた。レギュラーシーズン、そしてポストシーズンでも安定感ある投球を見せた田中の活躍には目を細めたが「突然、3回や4回で3点差、4点差、5点差、6点差になるんだ。打線にとってはプレッシャーとなり、やや全体のプロセスのダイナミックスを変えてしまう。相手投手に余裕を与えより難しくなるんだ」と補強ポイントを語っている。
今季の先発投手はエース・セベリーノは19勝、シーズン途中に移籍したJA・ハップが17勝を挙げるなど2桁勝利は田中を含め5人いるがチーム防御率はア・リーグ5位の3.78。チーム本塁打数267本はリーグトップ、821打点はリーグ2位を記録しただけにスタインブレナー氏もまずは投手陣の強化に重点を置くことになる。
(Full-Count編集部)