カーショー“汚名返上”の快投、圧巻の7回1失点9K「とにかく打者に集中した」
リーグ優勝決定Sは3勝2敗でWS進出に王手「この場所まで来られて間違いなく感謝」
■ドジャース 5‐2 ブルワーズ(日本時間18日・ロサンゼルス)
ドジャースは17日(日本時間18日)、本拠地でのリーグ優勝決定シリーズ第5戦ブルワーズ戦に5-2で快勝し、3勝2敗とした。エース左腕クレイトン・カーショーが7回3安打1失点9奪三振2四球の快投。第1戦では4回途中5失点と炎上していたが、汚名返上の投球となった。2年連続でのワールドシリーズ(WS)進出に王手をかけ、「とても大きなこと」と喜びを噛み締めた。
1、2回を無失点に抑えたカーショーは、3回1死からアルシアにレフト前ヒットで出塁を許すと、ウッドラフは四球の後、ケインに適時二塁打を浴びて先制を許した。さらに、イエリッチを空振り三振に仕留めた後、ブラウンには四球で2死満塁のピンチ。ここでアギラールを2球で追い込みながらファウルで粘られたが、最後は8球目のスライダーで空振り三振に仕留めた。
「良い球を投げたと思ったけど、彼はファウルにしていたね。運よくカウントを有利に進められたから、できる限りストライクゾーンの端にボールを集めようとしたんだ。彼は素晴らしい打者で、今シーズン素晴らしい活躍をしたからね。スライダーで最後に空振りを奪えて運が良かったよ」
「あのような局面を乗り切れた時は、いつだって試合を作っていけるもの。先発投手として失点を最小限に抑えることは大事なことだからね。あの場面を切り抜けられたあとは、とにかく各打者に集中しようとしたんだ。今日はそれがうまくいったみたいだね」
このアギラールの三振から7回限りで降板するまで13打者連続アウト。圧巻の投球で味方の逆転を呼び込み、ドジャースを快勝に導いた。
今季、ドジャースはレギュラーシーズンで苦しみ、カーショーも故障での離脱があった。しかし、結果的に地区6連覇を果たし、これで2年連続のワールドシリーズの舞台まであと1勝となった。「とても大きなことだね。ここにたどり着くまでは昨年ほど容易には行かなかったと思うよ。ここまでどのように辿り着いたかはそこまで重要なことではないけど、この場所まで来られて間違いなく感謝しているよ」。19日(同20日)の第6戦からは再び敵地ミルウォーキーに乗り込むドジャース。敵地で1勝を挙げてワールドシリーズに進出し、ドジャースタジアムに戻ってこられるだろうか。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)