西武、黒星の中にも光明 外崎がCS初安打含む2安打「スイングに迷いなくなる」

西武・外崎修汰【写真:福谷佑介】
西武・外崎修汰【写真:福谷佑介】

3回にCS初ヒット、7回には左翼へホームラン

■ソフトバンク 15-4 西武(19日・メットライフ)

 19日にアドバンテージを含む2勝1敗でクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦を迎えた西武。勝てば日本シリーズ進出に王手だったが、先発・榎田をはじめとする投手陣がソフトバンク打線につかまり、被安打16、失点15で大敗。しかし、連夜のスタメン起用となった外崎修汰外野手が、CS初安打と1本塁打を含む2安打の活躍で、復活の狼煙を上げた。

 スタメン復帰となった前日18日は5打席ノーヒット。だが、「実戦の中で打席での感覚を取り戻してもらえれば」と語っていた辻発彦監督は、この日も8番・右翼に外崎を送り出した。試合前に外崎自身は「頭にあるバッティングのイメージと体の動きが合っていない感じがある。バットが出てこなかった」と話していたが、「そこは試合の中で意識しながらやっていた」と言う。

 快音が響いたのは、4点を追いかける3回裏。無死一塁の場面で、ソフトバンク千賀のストレートをライト前へ運び、自身CS初ヒットとした。さらに7回裏には、3番手・大竹のスライダーをレフトスタンドへ運び、8月21日以来となる復活の「アップルパンチ」を放り込んだ。

「(1本目のヒットは)右方向に出たことがうれしい。(本塁打は)昨日抑えられてしまった大竹投手なので、昨日のイメージを踏まえて打席に入りました。しっかりと出したいところに、出したいタイミングでバットが出せたので、あれぐらい力を抜いて、インパクトの瞬間にしっかり力が加わるように、どういう場面でもやっていきたいです」と、指揮官の思いに応えるかのように、復活への手応えをしっかりと掴み取ったようだ。

 対戦成績はこれでアドバンテージを含めて2勝2敗。再び五分となった。

「明日はまた、0-0から始まる新しい試合。明日勝てるように、勝った方が王手ということで、有利に試合もできると思う。明日は何としてでも先制点を取って、有利な形で進めていけたら。ヒット1本出たことで、スイングにも迷いがなくなるだろうし、いいイメージで明日に入っていけると思います」

 ここまでは、両軍打線による激しい打ち合いとなっているCSファイナルS。外崎の復活で厚みを増した西武打線は20日、ソフトバンク投手陣を再び打ち崩せるだろうか。

【動画】外崎の復帰後初ホームランも空砲に… 19日の西武対ソフトバンク戦ハイライト

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