G田中俊、鷹・大竹ら… 下位指名から1軍で存在感を見せた掘り出し物は?
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ドラフト1位、2位指名の選手はもちろんのこと、ファンにとってうれしいのは、ドラフト下位や育成出身の選手が1軍で活躍することではないだろうか。素材を見極めるスカウトの目が試されるとも言われる、ドラフト下位指名の選手たち。昨年、4位以下の指名ながら1軍でプレーし、活躍を見せた選手たちをピックアップしてみた。
〇巨人5位 田中俊太内野手
99試合 打率.241 本塁打2 打点12 出塁率.311 得点圏打率.256
広島のリードオフマン・田中広輔の弟。兄を追ってプロの世界に身を投じ、下位指名ながら1年目から巨人の泣き所でもある二塁手のポジション争いに参戦。ライバルの2016年ドラフト1位・吉川尚が8月1日のDeNA戦で左手を骨折して離脱した(この時は坂本が離脱していたため、吉川尚は遊撃だった)のに対し、田中は「2番・二塁」に定着。吉川尚のほか、マルティネスや山本といったライバルをも一歩リードした。
特に10月はレギュラーシーズン3試合ながら14打数7安打、打率.500。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージも2試合で7打数3安打2盗塁と結果を出した。CSでも史上初の広輔との兄弟対決が実現。このままレギュラーに定着すれば、巨人の足りないピースを埋める存在となるのは間違いない。
〇ソフトバンク育成4位 大竹耕太郎投手
11試合(先発8)3勝2敗 防御率3.88 48回2/3 奪三振36 失点21
8月1日の西武戦で育成出身として初めてとなるプロ入り初登板初勝利をマーク。その後も、先発投手陣の好不調の波が大きいソフトバンク投手陣の中で、首位を追撃する大事な時期にローテーションの一角を占め存在感を見せた。
9月16日の西武との天王山では1回2/3、8失点KOと苦い経験もしたが、現在は離脱中の早大の先輩・和田や杉内、大隣とともに左腕王国を築いたソフトバンク投手陣。その後継者としての第一歩を踏み出した。