G田中俊、鷹・大竹ら… 下位指名から1軍で存在感を見せた掘り出し物は?
高卒ルーキーで1軍出場を果たした楽天・西巻
〇楽天6位 西巻賢二内野手
25試合 打率.247 本塁打0 打点3 出塁率.275 得点圏打率.154
俊足好打の内野手として、6月にウィーラーの故障で初の1軍昇格を果たし、フレッシュオールスターにも出場。高校日本代表に選ばれた野球センスでルーキーイヤーから活躍。2015年ドラフト7位の村林一輝と若い二遊間を組んだ試合もあった。
第2回WBSC U-23ワールドカップに出場する侍ジャパンU-23にも選出されており、楽天のみならず、日本を代表する遊撃手に成長することを期待されている。
〇オリックス5位 西村凌捕手
31試合 打率.193 本塁打2 打点8 出塁率.217 得点圏打率.217
6月8日の交流戦・ヤクルト戦(神宮)で先制のプロ1号2ラン本塁打を放ち、8月3日のソフトバンク戦で左翼席中段まで飛ばす2号本塁打。持ち味の長打力を見せた。
捕手登録だが、社会人時代から強肩を生かした外野手としての出場が多く、プロでは「1番・右翼」としてスタメンにも起用された。パンチ力のあるリードオフマンは貴重だけに、来シーズン以降のレギュラー定着も十分期待できるルーキーイヤーだった。
〇オリックス8位 山足達也内野手
25試合 打率.167 本塁打1 打点7 出塁率.286 得点圏打率.250
高校時代から大型内野手として活躍。開幕1軍を勝ち取り、開幕戦のソフトバンク戦でプロ初安打も記録した。
4月3日のロッテ戦で左ひざに裂傷を負って2軍落ちしたが、9月7日のソフトバンク戦では1軍昇格即「1番・三塁」でスタメン出場。3回に1号3ラン本塁打を放つ活躍を見せた。初安打、初本塁打ともにソフトバンク・千賀からの一打。西野、安達、大城、福田らオリックスの内野陣のレギュラー争いに、来年こそ参戦したいところだ。
〇ロッテ4位 菅野剛士外野手
53試合 打率.176 本塁打2 打点18 出塁率.306 得点圏打率.167
開幕1軍に名を連ね、開幕戦の楽天戦ではドラフト2位の藤岡裕大内野手とともにスタメン出場。プロ初安打も記録し、お立ち台にも上がるなど、上々のデビューを果たした。しかし、その後数字を落とし、5月に入って2軍降格。その後も何度か1軍を経験しているが、まだ定着には至っていない。
しかし、開幕3連戦で則本、美馬らを打ち込んだように、素材のよさは一級品。ロッテの外野は伝統的に守備のいい選手が多く、競争は激しいが、打撃の確実性を上げて来季は1軍定着を目指したい。