田中将大がゴールドグラブ最終候補入り NYメディア「エリートレベルの守備」
5年目で初の最終候補、地元紙が特筆「併殺打の数はキャリアハイとなる4つ」
ヤンキースの田中将大投手が今季のゴールドグラブ賞の最終候補に入った。受賞すれば、日本人投手では初、野手を含めても2010年のイチロー以来10年ぶりとなるが、地元メディアも「エリートレベル」とその守備力を称賛している。
田中は日本時代にも2011年から3年連続でゴールデングラブ賞を受賞。今季は守備率.974だったが、メジャー移籍後初の最終候補入りを果たした。なお、過去4年は2014、15、17年が守備率10割、16年は.976だった。
地元テレビ局「YESネットワーク」電子版は「アーロン・ジャッジ、ブレッド・ガードナー、そしてマサヒロ・タナカは、MLBによる2018年ゴールドグラブ賞の最終候補に選出された」と速報。ガードナーは2016年に同賞を受賞していることに触れつつ「ジャッジとタナカは、まだどちらも王冠を獲得していないが、彼らは共にそれぞれのポジションでエリートレベルの守備ができる選手と目されている」と称賛し、田中については「ヤンキースと契約する以前には、日本の楽天ゴールデンイーグルスでプレーしていたタナカは、2011年から2013年まで3年連続でゴールドグラブ賞を受賞している」と言及している。
また、地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ヤンキースから3人の選手がゴールドグラブの最終候補に入る」との見出しで報じ、「タナカは今シーズン39回の(打球処理)機会のうち、犯したエラーはわずか1つだけである。また、彼が絡んだ併殺打の数はキャリアハイとなる4つである」と特筆した。
残りの2人は、コーリー・クルーバー(インディアンス)、ダラス・カイケル(アストロズ)。メジャーを代表する右腕のクルーバーは今季3度目のサイ・ヤング賞に期待がかかるが、ゴールドグラブ賞受賞経験はなし。一方、2015年にサイ・ヤング賞に輝いている左腕カイケルは同賞の常連で、2014~16年に3年連続受賞を果たした名手。今季の守備率は2投手とも10割となっている。
発表は11月4日(日本時間5日)。田中は栄誉を手にすることはできるだろうか。