来年の“目玉”、創志学園・西純矢がドラフト翌日に快投「僕もそういう選手に」

鳥取城北戦に先発した創志学園・西純矢【写真:松倉雄太】
鳥取城北戦に先発した創志学園・西純矢【写真:松倉雄太】

4回以外は毎回奪三振で8回3失点9K、公式戦3試合連続被弾も「打たれる方が悪い」

 第131回(平成30年度秋季)中国地区高校野球大会が開幕。初日は3試合が行われ、倉敷市営球場の第1試合では創志学園が9-3で鳥取城北に勝ち、夏の甲子園出場校対決を制した。創志学園の150キロ右腕・西純矢投手(2年)は8回まで投げ、9個の三振を奪い、6安打3失点だった。

 ドラフト翌日。来年の目玉を視察に、多くのスカウトが早朝移動でドラフト会場の東京から倉敷に駆けつけた。その前で、150キロ右腕が躍動。危なげのない内容で、4回以外は毎回三振を奪った。

 この日の最速は145キロを計測。4回に「公式戦では3試合連続です」という本塁打を浴びた。だが、「打たれる方が悪いので」とイラッとする素振りを見せず、マウンドでは終始笑顔を見せてナインを和ませた。

 それでも甘くなった球を打たれたことを反省し、「60点」と自己採点。秋の目標である今大会優勝での明治神宮大会出場へ向けて、課題が多いことも自覚している。

 前日のドラフト中継を見ていたという西。将来はプロに進みたい思いを持っている。「倉敷商の引地(秀一郎、楽天3位指名)さんからは夏の準決勝で対戦して、マウンドでの立ち振る舞いなど多くを学ばせてもらった。僕もそういう選手になりたい」と1年後の自分に向けての意気込みも見せた。

(松倉雄太 / Yuta Matsukura)

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