「絶対に点を取られない」種市が気迫の117球! 続投決めた稲葉監督「信じよう」

8回のピンチでは一発を浴びたレアンドロを三ゴロに仕留めリベンジ

 だが、2回から立ち直った。3回を除き、8回まで毎回のように走者を出し、相手にチャンスを与えたが、粘りの投球で本塁は踏ませず。8回には2死二塁の場面でこの日1発を浴びているレアンドロを迎えると、建山義紀投手コーチがマウンドに向かった。「(勝負か敬遠か)どっちでもいいぞ」。だが、強気の種市は「自分は勝負したかった」と、迷わず対決を選択。レアンドロを三塁ゴロに仕留ると、喜びを露わにし、ベンチに向かった。

 稲葉篤紀監督は「うまくインコースを使いながら、ピンチで非常に冷静な投球をしてくれた。本当に粘り強く投げてくれた。(8回も)あのイニングは種市しかいない。(1発を許したレアンドロと)勝負すると言ったので、球数も結構いっていたが、種市を信じようと思った。しっかり抑えてくれてよかった」と、右腕の粘投を評価。

 女房役の堀内謙伍捕手(楽天)も「調子はあまり良くなかったと思うが、要所要所で頑張ってくれたのでよかった」と、良くないなりに試合を作った右腕を労った。これで日本はスーパーラウンド4勝0敗とし、1位での決勝進出が決定。種市は7回失点だった20日のオープニングラウンド、チャイニーズ・タイペイ戦に続き、2勝目となる白星を手にした。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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