交流戦ではソフトバンクが広島を圧倒 日本シリーズでも“お得意様”とできるか?
打では柳田と上林、投では武田と石川が好調維持
中でもMVPに輝いた柳田の活躍ぶりは特筆もので、5試合で打率.450、2本塁打、8打点。自らの出身地であり、幼少期からのファンと公言している広島との“因縁の対決”で、チームの大黒柱がどんな活躍を見せてくれるか、注目が集まるところだ。
また、グラシアルも打率.500と絶好調を維持しており、ファイナルステージ第5戦では意表を突くセーフティバントでチャンスを拡大した。第3戦でサイクルヒット王手の大活躍を見せた上林、この大一番に合わせて復帰して打率.455と、さすがの勝負強さを見せた内川といった主力の好調も頼もしい。ただ懸念されるのは、シーズンで4年連続の全試合出場を果たし、リーグ3位タイの32本塁打を放った松田宣の不調だ。ファースト、ファイナルステージの双方で、打率.167とスランプが続いている。
投手陣では千賀が、ファーストステージで6回2失点(自責点1)、ファイナルステージで5回1失点と安定感を発揮している。リリーフ陣では、武田と石川がファイナルステージでの2度の登板で防御率0.00とほぼ完璧なピッチングを見せた。早めの継投がカギとなる短期決戦において、ロングリリーフをこなせる両投手が好調をキープしていることは重要な意味を持つだろう。
第5戦に先発して強力打線を相手に堂々としたピッチングを見せた高橋礼が、さらなる大舞台でどのような投球を見せてくれるかということも、シリーズ全体の流れを左右するポイントかもしれない。