崖っぷちロバーツ監督、トランプ大統領からの批判にぶ然「単に一個人の意見」
快投ヒルを7回途中で降板させ「あれが精一杯」
■Rソックス 9-6 ドジャース(日本時間28日・ロサンゼルス)
第114回ワールドシリーズ第4戦が27日(日本時間28日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われ、4点を先制したドジャースがレッドソックスに6-9で逆転負けを喫した。先発ヒルが7回途中を1失点と好投したが、救援陣がリードを守り切れず。これに対し、トランプ大統領が自身のツイッターで采配批判を展開。試合後の記者会見で米メディアから伝え聞いたデーブ・ロバーツ監督は、ぶ然とした表情を浮かべながらも「単に一個人の意見に過ぎない」と話した。
6回裏にプイグの3ランなどで4点を先制。左腕ヒルは6回まで1安打無失点と快投していたが、7回に先頭ボガーツに四球を与え、続くヌネスを空振り三振としたところで、ロバーツ監督は左腕アレクサンダーを投入した。アレクサンダーはホルトに四球を与えて降板すると、3番手マドソンが代打モアランドに3点被弾。救援陣は8回以降もレッドソックス打線を止められなかった。
試合後、ヒルを続投させなかったことについて質問されたロバーツ監督は、6回を投げ終えた時点でヒルに「自分の状態を注視しておいてほしい」と告げられたと明かし、「リッチがあんなことを言うなんて初めてだった」と証言。「あれが精一杯。彼は持っているもの全てを出し切ってくれた」と降板理由を話した。
だが、これに黙っていなかったのが、トランプ大統領だ。自身のツイッターを更新し、ヒルを降板させたロバーツ監督の采配について異例の批判を展開した。試合後の記者会見で、米メディアから伝え聞いた指揮官は「大統領がそう言ったのか?」と苦笑い。だが、すぐにぶ然とした表情に変えると「試合を観戦していただいてうれしく思う。ドジャース戦を何度ご覧になったのか。(ヒルとの)会話も知らないと思うが。単に一個人の意見に過ぎない」と、感情を押し殺すように答えた。
1勝3敗と崖っぷちに追い込まれたドジャース。第5戦に勝利して、世界一への夢をつなぎたい。
(Full-Count編集部)