前田健太、2年連続で世界一逃し「すごく悔しい」 来季は「先発としてまた…」
2年連続WS出場ながら、優勝には一歩届かず
■Rソックス 5-1 ドジャース(日本時間29日・ロサンゼルス)
第114回ワールドシリーズ第5戦が28日(日本時間29日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われ、ドジャースは1-5でレッドソックスに敗れ、対戦成績1勝4敗で悔し涙を流した。2年連続でワールドシリーズ出場を果たしながら、世界一に届かなかった前田健太投手は「2年連続で勝てなかったのがすごく悔しいです」を唇をかんだ。
また、頂点に届かなかった。ナ・リーグ2連覇を果たしたドジャースだが、ワールドシリーズではレッドソックスに差をつけられた。敵地で2連敗を喫し、本拠地に戻った第3戦こそ、史上最長延長18回、7時間20分の死闘を制して1勝を挙げたが、第4戦に逆転負け。王手をかけられて迎えた第5戦は、初回に2点を先制された後、1点を返したが、追いつくことはできなかった。
前田は第3戦の延長15回に登板し、2イニングを無失点に抑える好救援。だが、第4戦には同点の9回2死満塁のピンチで登板し、走者一掃の二塁打を許し、救援に失敗していた。
試合後、報道陣に対応した前田は「2年連続でワールドシリーズに出場することができて、2年連続で勝てなかったのがすごく悔しいです」と率直な気持ちを吐露。「ここまで来れたっていうことはすごく幸せなことだと思いますし、本当にチームに感謝したい」と話すと同時に、「2年続けてこの悔しい思いっていうのを味わってしまった。なんとか次こそ勝てるように、この悔しさを忘れずに過ごしていけたらいい」と前を向いた。
今季は先発として開幕を迎えたが、シーズン途中に救援へ配置転換され、セットアッパーとして貢献した。「数字的に見れば、勝ち星だったりは1年目2年目より落ちてますけど、一番手応えのあるシーズンでしたし、自分の中ですごく収穫のある1年だった」と振り返る。この収穫を生かすためにも、来季は「先発としてまたやっていけるように、このオフシーズンを大事に過ごして、またいいスタートが切れるようにキャンプを迎えられたらいいと思います」と話した。
悔しさをバネに、前田の頂点を目指す戦いが、再び幕を開ける。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)