ハイレベルな巨人菅野の沢村賞 「先発投手のプライド」示した全7項目クリア

1989年以降で全7項目クリアは7人目

 セ・パ両リーグの投手が選考対象となった1989年以来、7項目をすべてクリアして沢村賞を受賞したのは菅野で7人目だ。

◯1989年 斎藤雅樹(巨)
30登21完20勝 勝率.741/245回 182三振 防率1.62

◯1991年 佐々岡真司(広)
33登13完17勝 勝率.654/240回 213三振 防率2.44

◯1993年 今中慎二(中)
31登14投17勝 勝率.708/249回 247三振 防率2.20

◯2007年 ダルビッシュ有(日)
26登12完15勝 勝率.750/207回2/3 210三振 防率1.82

◯2009年 涌井秀章(西)
27登11完16勝 勝率.727/211回2/3 199三振 防率2.30

◯2011年 田中将大(楽)
27登14完19勝 勝率.792/226回1/3 241三振 防率1.27

◯2018年 菅野智之 (巨)
28登10完15勝 勝率.652/202回 200三振 防率2.14

 2013年の田中将大は24勝0敗、防御率1.27という空前の成績を残し、沢村賞を受賞したが、完投数は「8」で、6項目のクリアにとどまっている。

 投手の分業が進んだ平成時代、その最後に見事な成績で「先発投手のプライド」を示した菅野智之。まさに称賛に値するだろう。

【表】金田正一、村山実ら往年の名投手が名を連ねる 歴代沢村栄治賞受賞者一覧

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