メジャーFA選手は31日時点で154人に ハーパーらが史上最高額契約の可能性
ハーパーは総額400億に迫る契約の可能性? マチャドも超大型契約か
メジャーリーグの選手会は29日(日本時間30日)、今オフのフリーエージェント(FAの)選手145人を発表。30日(同31日)には、球団から来季契約オプションを行使しないことが発表された選手など9人が加わり、計154人となった。
最大の注目は、ナショナルズからFAとなったブライス・ハーパー外野手、ドジャースからFAとなったマニー・マチャド内野手の2人。ハーパーについては米メディアが少なくとも10年総額3億5000万ドル(約396億円)の契約を結ぶのではないかと伝えている。これまでメジャーリーグ史上最高総額の契約は、2014年オフに大砲ジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)がマーリンズと結んだ3億2500万ドル(約367億円)だったが、これを上回る可能性が高い。マチャドもハーパーと同じ26歳と若く、超大型契約が期待される。
投手では、ダイヤモンドバックスのエースだった先発左腕パトリック・コービン、今季レッドソックスの世界一に貢献したクローザーのクレイグ・キンブレル、先発右腕ネーサン・イオバルディ、アストロズで2015年にサイ・ヤング賞に輝いた先発左腕ダラス・カイケル、同じくアストロズで昨季の世界一に貢献したチャーリー・モートンらが注目株となっている。
打者ではハーパー、マチャドの他に2015年MVPのジョシュ・ドナルドソン内野手(インディアンス)、2014年本塁打王、2017年打点王のネルソン・クルーズ外野手(マリナーズ)らの去就も注目だ。
また、ドジャースのクレイトン・カーショー投手は2年残る契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持っている。ワールドシリーズ終了から3日以内に決断する必要があり、オプトアウトを選択すればこのリストに加わることになる。西武の菊池雄星投手もポスティングシステム(入札制度)を正式に申請すれば、貴重な先発左腕として争奪戦となる可能性が高い。日本人では、田澤純一投手もFAとなった。
昨季はメジャー史上でも例のないスローなFA市場となったが、今オフは有力選手が多く、活発化することが予想されている。過去最高の契約が誕生する可能性が高いだけに、目が離せない。