ホークス東浜が日本S初勝利 初回の守備に「あれで救われたし乗っていけた」
ウイニングボール受け取り「今回のは大事にしたい」
■ソフトバンク 4-1 広島(31日・ヤフオクドーム)
「SMBC日本シリーズ2018」の第4戦、ソフトバンクの先発・東浜巨投手が5回4安打1失点にまとめ、日本シリーズで初勝利を挙げた。
立ち上がりのピンチを無失点で切り抜け流れを掴んだ。初回1死走者なし、菊池涼介内野手にヒットを許すと、第3戦でブレーキになっていた丸佳浩外野手には右中間へと打球を運ばれた。ここで柳田悠岐外野手から明石健志内野手、そして甲斐拓也捕手とつなぐ見事な送球リレーで一気にホームを狙った菊池を刺し、先制点を与えなかった。
東浜は「あれで救われました。僕自身も乗っていけたし、チームも乗っていけたと思います」と、野手陣に感謝。その気持ちを胸に2回以降の投球に込めて、広島打線を抑えていき「先頭打者を(塁に)出さなかったことが最少失点に抑えられた要因だと思います」と分析。
強打の広島打線を相手に4安打1失点と好投を見せ「初球からどんどん振ってくる打線なので、初球から決め球のつもりでいってカウントを作ることを心掛けました」と胸を張った。
日本シリーズの初勝利には「投げた試合でチームが勝つことが一番。まずはチームが勝てて、ひと安心しましたし、そのうえで個人としても勝ち星がついて素直にうれしいです」と語り、試合後に受け取ったウイニングボールについては「今回のは大事にしたいです」と笑顔を見せた。
5回79球で降板したことについて「まだ力的には余裕はありましたが、5回にバランスを崩したことが早目の降板になったと思います。あんなピッチングをしていてはいけない。そこは反省点です」としたうえで「何でもいけるように、次に向けてすぐに準備をするつもりです」と、第6戦以降の“総力戦”に向けて闘志を燃やしていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)