甲子園の“スター”も…高校で活躍しプロ入りも、今オフ戦力外となった主な選手
「島根のジャイアン」DeNA白根、大阪桐蔭卒の阪神西田らも…
◯白根尚貴(DeNA)
島根・開星高のエースで4番として活躍。「島根のジャイアン」の異名を取った。2年時に、1年先輩の糸原健斗(阪神)らとともに春夏連続甲子園出場、夏の選手権では本塁打も放った。3年でも夏の選手権に出場し、高校通算40発の強打者として注目され11年ドラフト4位でソフトバンクに入団した。
しかし入団後、新人としてのキャンプイン前に右肘故障が発覚し、靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けるなど、ソフトバンク時代は3軍、2軍暮らしが続き、1軍出場のないまま2014年オフに育成契約に。15年オフに育成再契約を拒否し、12球団合同トライアウトを受けてDeNAが獲得。16年3試合、17年12試合に起用され、17年6月17日のオリックス戦でプロ初安打、初打点、初本塁打を放ったが、プロ通算3安打、打率.176、2打点、1本塁打で戦力外通告を受けた。
◯西田直斗(阪神)
大阪桐蔭では藤浪晋太郎の1年先輩、森友哉(西武)の2年先輩。江村直也(ロッテ)は1年先輩、山足達也(オリックス)ともチームメートだった。2年春の選抜大会に出場、東海大望洋(千葉)戦で3安打5打点の活躍を見せた。2011年の春季大阪大会では太成学院・今村(現巨人)からは本塁打を放ち、夏の大阪大会決勝では東大阪大柏原・石川慎吾(現巨人)と戦って敗れている。
同年のドラフトで阪神に3位指名を受け入団し、13年に1試合、2打席に立ったが2三振。以後、1軍での出場はなく、17年には育成に移行したが、6月に支配下選手に復帰。しかしその後も1軍出場機会はないまま、戦力外通告を受けた。
◯園部聡(オリックス)
聖光学院では2年春・夏、3年春・夏と4季連続甲子園出場。2年連続でバックスクリーンにホームランを運んだ。甲子園通算31打数14安打の打率.452、2本塁打、長打率.871の好成績をマーク。高校通算59本塁打を放ち、高校日本代表にも選出された。
2013年ドラフト4位でオリックスに指名されて入団。しかし、1年目の2014年8月に右肘手術を受け、オフに育成契約となった。復帰後はウェスタンリーグで結果を残し、2016年7月に支配下契約に復帰。同年に1軍で16試合に出場するも打率.204、1本塁打、6打点に終わり、最近2年は1軍出場がなく戦力外となった。
そのほかにも、同3度出場で高校日本代表にも選出された吉田雄人(北照→オリックス)らに加え、2010年に12勝(9敗)を挙げるなどプロでも実績を残した由規(仙台育英→ヤクルト)ら、甲子園で活躍した選手が戦力外通告を受けている。今後が未定の選手も多いが、輝きを取り戻せる選手はいるだろうか。
(Full-Count編集部)