広島丸が本命、鈴木が対抗 投手成績で突出の巨人菅野は…セMVPを占う
2年連続沢村賞の沢村賞・菅野が圧巻の成績…4年ぶり受賞なるか
◯先発投手
※PR5傑 PR(Pitching run)は(リーグ防御率-その投手の防御率×投球回数)÷9で導き出す指標。リーグ防御率より優秀な投球でより多くのイニングを投げた投手のポイントが高くなる。リーグ防御率は4.10だった。
1菅野智之(巨)
28試15勝8敗202回 防2.14 PR44.02
2大瀬良大地(広)
27試15勝7敗182回 防2.62 PR29.96
3東克樹(De)
24試11勝5敗154回 防2.45 PR28.26
4メルセデス(巨)
13試5勝4敗92回 防2.05 PR20.97
5ガルシア(中)
27試13勝9敗168回2/3 防2.99 PR20.83
1位の巨人菅野が傑出した数字。沢村賞選考では基準の7部門すべてをクリア。また1978年の近鉄、鈴木啓示以来のシーズン8完封など歴史的な快投だった。2位の広島大瀬良もエースの働きではあったが、内容的には菅野が大きく上回る。
◯救援投手
(40登板以上)
1フランスア(広)
47試3勝4敗 1S 19H 65回 防1.66 PR17.63
2石山泰稚(ヤ)
71試3勝2敗 35S 7H 73回2/3 防2.08 PR16.55
3藤川球児(神)
53試5勝3敗 2S 21H 54回1/3 防2.32 PR10.75
4中崎翔太(広)
68試4勝2敗 32S 6H 66回1/3 防2.71 PR10.26
5佐藤優(中)
42試1勝2敗 5S 10H 43回1/3 防2.08 PR9.73
広島のフランスワが1位。5月21日に育成枠から支配下登録されたが、そこから目覚ましい活躍だった。セーブ王のDeNA山崎康晃は、防御率2.72。しかも投球回は56回2/3と少なく、PRは8.65で14位だった。
MVP候補は、
1丸佳浩(広)
2鈴木誠也(広)
3菅野智之(巨)
4山田哲人(ヤ)
5大瀬良大地(広)
と予想する。順当に行けば、広島の打者2人の争いだが、菅野の歴史的な投球をどう評価するかが焦点となりそうだ。
(広尾晃 / Koh Hiroo)