大谷は3割30発20盗塁、20勝&サイ・ヤング賞獲得も可 米解説者が将来を予言
エンゼルスOBのグビザ氏「大谷にはみんなに愛される何かがある」
エンゼルスの大谷翔平投手は今季、投打二刀流の活躍でメジャーを席巻した。その活躍は専門家の目から見ても強烈なものだったようだ。DAZNではオフの新番組「Home of Baseball」の配信を2日から開始しており、第1回は大谷の1年目を投手編(2日から)、野手編(9日から)に分けて分析。日米通算2148安打、484本塁打のアンドリュー・ジョーンズ氏、エンゼルスOBで現在はオリックスのシニアアドバイザーを務める長谷川滋利氏、元レイズ(デビルレイズ)の岩村明憲氏らが登場する中、エンゼルスのOBであり、地元テレビ局の中継解説者を務めるMLB132勝のマーク・グビザ氏がこの1年を振り返り、大谷の魅力を語り尽くした。
大谷がマイケル・ジョーダン並みのカリスマになれるというグビザ氏。カリスマとなる条件には、周囲に愛されるキャラクター性と、人気者になってもしっかり実績を残せるメンタルの強さが必要だと考えている。
「大谷が初先発した日(2018年4月1日)に、彼らがバスに乗って行くところを見ていました。大谷がバスに乗った時、トラウトが『イッツ・ショウタイム!』と言ったら、大谷は笑っていました。とてもシャイな選手です。それを見て、大谷が最初からすごくチームメイトに愛されているのが分かりました。大谷には、みんなに愛される何かがある」
思い出すのは、4月3日にメジャー1号となる3ランを放った時の「サイレント・トリートメント」。ベンチに戻ってきて無反応のチームメイトに大谷が抱きつき、それを合図に選手全員が大谷をもみくちゃにした、あのシーンだ。グビザ氏が言う通り、大谷の周りにはいつも誰かがいて、笑い声があって、みんないい顔になる。
そして、グビザ氏が大谷のメンタルの強さに感嘆したのは、17号、18号の2本塁打を含む4打数4安打と大爆発した9月5日のレンジャーズ戦だ。球団はこの日の試合前、大谷の右肘靱帯に新たな損傷が見つかり、医師から靱帯再建手術を勧められていると発表していた。
「少なくとも1年間投げられないというニュースは、選手にとって本当に辛いニュース。バッティングもできないかもしれない。でも、そのニュースが発表された日に出場し、ホームランを2本打ち、4打数4安打。あんなに目の前のことに集中している選手を見たことはありません。どうやったら気持ちを切り替えて、素晴らしいパフォーマンスができるのか、不思議でしかない。感動しました」