大谷は3割30発20盗塁、20勝&サイ・ヤング賞獲得も可 米解説者が将来を予言

地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】
地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】

大谷はミック・ジャガー、トム・クルーズに匹敵する人気者

 では、打者に専念する2019年、そして投手として復帰が予定される2020年以降、大谷にはどんな未来が待っているのか。グビザ氏は「打者として臨む2019年は、いつ大谷が準備万全になるか分からない。トミー・ジョン手術から復帰するのは簡単なことではないですからね。まず一番大事なことは、ピッチャーとして手術後の治療をしっかりするということ。打者としての準備はその後です」とし、決して復帰を焦らないことが大事だと説く。

「もし、復帰がキャンプ終盤からシーズン序盤になった場合、本塁打は35本以上、20盗塁以上、3割をマークすると思います」とグビザ氏。その根拠は今シーズンの8月以降の数字だという。8月、9月の大谷の数字を見ると、148打数47安打、13本塁打、36打点、打率.318。今季安打数の半分、本塁打と打点の6割近くを8月以降に叩き出している。「メジャーの球に慣れてきたからです。出場数を重ねて、リズムやタイミングがより取りやすくなったのです。シーズンオフのチームの練習で、大谷、トラウト、シモンズはメジャー屈指の選手に成長するはずです。大谷はプレー機会が増え、もっとメジャーの球に慣れ、打者としてもう一段上のレベルに上がるでしょう」と予言した。

 そして、2020年に投手に復帰した際には「毎年20勝すると思います。そして何度もサイ・ヤング賞を獲得するでしょう」と断言する。ただ、それを達成するのは簡単ではないということも付け加えた。「おそらく6~7日に1回のペースで先発することになるでしょうが、そうするとシーズンで先発機会は26~28回くらいしかないことになる。それに対して、他の先発投手なら33~34回くらい機会があるだろうでしょう。だから、大谷がそれだけの数字を残せたら奇跡的でもあります」。確かに、打者としても出場する大谷は、今季も投打のバランスや体への負担も考慮し、中4日のローテーションでは登板していなかった。その状況下でも、大谷には20勝できるだけの力があると見ている。

 その先に見える未来は、大谷がチームをワールドチャンピオンに導く姿だ。「将来、彼がワールドシリーズに出るためプレーオフで戦っている姿が見られたら、みんな大興奮すると思いますよ。ワールドシリーズなど、よりレベルの高いステージで彼のプレーを見てみたい」。ロイヤルズ時代の1985年、ワールドシリーズに優勝してチャンピオンリングを手にしているグビザ氏が、大谷をこう絶賛する。

「本当に難しいことに挑戦していると思います。彼はミック・ジャガーやトム・クルーズ、レブロン・ジェームズの役を1人で担っている選手です。最初からスーパースターだと、『まだ早いんじゃないか』と周りに思われる場合があります。でも、大谷の性格がチームのみんなを味方にしているんです。素晴らしい。本当に最高だ」

 来季以降も、大谷はきっとファンをワクワクさせる瞬間を、何度も作ってくれるはずだ。

(Full-Count編集部)

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