「日本移籍ならストレスを感じないチームが」…台湾記者が語る王柏融の素顔

台湾・ラミゴに所属している王柏融【画像提供:(C)PLM】
台湾・ラミゴに所属している王柏融【画像提供:(C)PLM】

打率4割を2度マークした台湾球界のスター、選手・人物像は…

 今オフの日本球界移籍が噂されている台湾プロ野球(CBPL)Lamigoの王柏融外野手。中国文化大学卒業後にプロ入りし、台湾プロ野球在籍が通算でわずか4年(初年度はドラフト指名直後の9月以降29試合に出場しただけで実質3年強の稼働)ながら、プロ2年目の2016年に台湾球界初のシーズン200安打(年間120試合)、シーズン打率4割も2016、17年の2度マークするなど、数々のタイトルを獲得した台湾球界のスターだ。

 台湾プロ野球の実績をどのように日本での成績予想につなげるかは判断が分かれるところだが、そもそも、王という選手、そして王という人物はどのようなパーソナリティーを持つのだろうか。グラウンド内外で“大王”を見続けてきた台湾メディアの記者たちに、選手・人物像について聞いてみた。

◯NOWNews:呉政紘記者

「大学からプロ入りして、そのまま打撃に苦しむことなく、すぐにプロのレベルに順応した対応力が魅力です。タイミングの取り方が素晴らしく、足も速いですね。大学の時から日本やアメリカで活躍したいという思いを持っていて、CPBLでプロ選手になって実績を積み、それを実現させようとしています。台湾では、CPBLからトレードではなく自らの意思で海外に移籍する台湾人選手はほとんどいなかったので、実現すると彼は歴史に名を刻むことになります

 プロ野球選手としてはとても真面目で、あまり感情を表に出しませんが、先日行われた台湾一を決める台湾シリーズでは珍しく雄叫びを上げて、ガッツポーズを見せるシーンもありました。Lamigoの一員として台湾シリーズを戦うのは最後になるかもしれないので、秘めていた感情が爆発したのかもしれません。アマチュア時代にはU-21の時の韓国戦で逆転の三塁打を放って涙を流したこともありますが、とにかくそういった激しい感情表現は少ないですね。ただ、(試合以外で)チームメートといるときは、はしゃいだりすることもあるみたいです」

「洗練された都会の人間というより、人間味のある田舎の人間」

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