大谷新人王で相次ぐ“場外戦” ヤ軍中継アナが不満「アンドゥハーこそ新人王」
セイバーメトリクスの専門家ジェームズ氏は「WARに著しい差」
すると、ジェームス氏は自身の専門分野であるセイバーメトリクスの視点でこの争いを分析。「結局は(数字などの)分析的な面が重要ということなのでしょうけれど、オオタニはWARで3.9、アンドゥハーは2.2でした。誰も理解していないかもしれないけれど、WARこそが本当の指標なのです。いかにその選手が優秀かを評価する決定的な要素なのです。見てください、3.9対2.2なのです。著しい差があるのです」。
WAR(Wins Above Replacement)とは現在のメジャーリーグで最も重視されているセイバーメトリクスの指標の1つ。様々な指標を総合して、ある選手が走攻守の全てを合わせて、どれだけ勝利に貢献したかを評価するもので、控えレベルの選手が出場する場合に比べて、どれだけチームの勝利を増やしたかを表している。ジェームズ氏に、このWARの部分で大谷がアンドゥハーを凌駕したと指摘されると、ケイ氏は「そうですね…」と返すしかなかった。
さらにジェームズ氏は「これは勝敗に関わる指標です。彼はほぼ4勝分をもたらしています。ミゲル・アンドゥハーは2勝です。ヤンキースはシーズン100勝もしている中で、2勝とはどれほどの(意味を持つ)ものでしょうか」と、データ上はアンドゥハーがチームの勝利にそこまで貢献していないとも指摘。「ミゲル・アンドゥハーの守備は素晴らしいですか? ノー、彼はそうではありません。偉大な打者でしたか? 信じられないほど素晴らしいルーキーの打者でした。彼は年齢も一歳若いのです。でも、オオタニのユニークさというものが、彼に勝利をもたらしました」と語った。
意気消沈していたケイ氏だが、最後は諦めきれずに再び“アンドゥハー推し”を展開。「“ベーブ・ルース以来”という面で、ファンキーな違いが生まれました。素晴らしい。野球にとっては素晴らしいことです。けれど、申し訳ないですが、アンドゥハーが私にとっての新人王です。彼のほうが(オオタニより)はるかに多くプレーしたのです。彼はヤンキースの今季に重要な存在でした」。どうしても未練が残るようで、新人王投票結果に憤るヤンキースファンの心を代弁していた。
(Full-Count編集部)