西はどうなる? 過去のFA例から見える、打者よりも難しい投手のFA移籍

リリーフで活躍した筆頭は22セーブ71ホールドの豊田清

 次にFAで移籍したリリーバーの通算セーブ数、ホールド数を見てみよう。

◯FA投手の通算セーブ数5傑
2017年 増井浩俊(日本ハム→オリックス)35S※
2005年 豊田清(西武→巨人)22S
1994年 川口和久(広島→巨人)4S
2001年 前田幸長(中日→巨人)4S
1995年 河野博文(日本ハム→巨人)2S
2015年 高橋聡文(中日→阪神)1S※
2016年 山口俊(DeNA→巨人)1S※
2011年 許銘傑(西武→オリックス)1S

◯FA投手の通算ホールド数5傑
2005年 豊田清(西武→巨人)71H
2015年 高橋聡文(中日→阪神)42H※
2010年 小林宏之(ロッテ→阪神)21H
2001年 前田幸長(中日→巨人)12H
2012年 寺原隼人(オリックス→ソフトバンク)11H※

 こうやって見ると、リリーフ投手の移籍例、成功例は少ない。セーブ数は今季オリックスへ移籍した増井がトップ。豊田清は22セーブ71ホールドと最も数字を残し、ホールド数2位は阪神の高橋聡文だ。

 FA移籍した投手は、打者以上に成功例が少ないことがわかる。投手は肩や肘の故障で突然投げられなくなることがある。移籍のプレッシャーも大きい。そんな中で、実績を残すのは至難の業だということだ。今季はオリックスの西勇輝がFA宣言をした。西は移籍先でどれだけ活躍できるだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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