“台湾の大王”王柏融の次の有望株は誰? 地元記者が語る注目選手たち
台湾の地元記者が投打のお勧め選手を紹介
11月9日から行われた千葉ロッテとの交流試合では3試合で11打数2安打という結果だったが、Lamigoモンキーズ・王柏融外野手は今オフの日本球界移籍が見込まれている。ポスティングの結果、日本ハムが交渉権を獲得。まだ仮定の話ではあるものの、もし“大王”が日本で成功した場合、「自分も日本で活躍できるかもしれない」、「自分も挑戦してみたい」と思うCPBL(台湾プロ野球)の台湾人選手が出てきても不思議ではない。CPBLを取材する記者たちに、今後、王柏融に続きそうな選手を挙げてもらった。
蘋果日報の王記者はコミュニケーションで苦労しない外野手を挙げる。
「台湾人選手の守備の水準を考えると、言葉の壁を乗り越える必要がある捕手や、内野手ではなく、外野手が良いのではないかと思います。日本では東京ヤクルトのバレンティン選手くらいずば抜けて打撃力がないと、外国人選手でも一定の守備力が要求されます。また外国人枠のことなど考えても、『助っ人』としては俊足好打の選手ではなく、パワーのある選手でないと必要とされないのではないでしょうか。そうなると、統一ライオンズの蘇智傑選手、中信ブラザーズの陳子豪選手が候補になるのではないかと思います」
〇蘇智傑選手(統一)
球団史上最高額の契約で入団した将来を嘱望される24歳、甘いマスクのスラッガー。規定打席到達経験はないが、3年連続で打率3割、長打率5割超。2016年には埼玉西武の秋季キャンプに参加した。身長180センチ、体重88キロ、右投げ左打ち。
〇陳子豪選手(中信)
高校卒業後にプロ入りを果たした6年目の23歳。身長179センチながら体重89キロと恵まれた体格。左投げ左打ち。フルスイングが持ち味で、あらゆる方向に本塁打を放てる。今季は自己最多115試合に出場し、アジアウインターリーグにも参加して実力を磨く予定。
UDNの蘇記者は日本でのプレー経験もあるリーグ最多安打を推した。
「まず一つの道として、現在の高校生が王柏融選手の成功を見て、「CPBLへ入って実力を磨いてから日本へ」という道が新たにできると思います。現状で特定の選手を挙げるなら、統一ライオンズの陳傑憲選手ですかね。日本の岡山共生高校に野球留学していたので、日本の環境や文化にも適応できるかと思います。
技術面でも、今年はリーグ最多安打を獲得し、昨年も王柏融選手と首位打者争いをしました。やはり王選手は他の選手たちと次元が違うので単純な比較はできないかもしれませんが、数字の面で競り合い、きちんと成績を残していることは間違いないですまた彼の場合、日本の高校を卒業しているので、日本のドラフトにかかることもできます。高校生の時はプロ志望届を出して指名されませんでしたが、もしかしたら、今後、日本球界入りのチャンスがあるかもしれません」