西武・渡辺SDが浅村移籍で辻監督に謝罪 指揮官は「全力の引き止めに感謝」

浅村のFA移籍について説明する西武の渡辺久信シニアディレクター兼編成部長【写真:上岡真里江】
浅村のFA移籍について説明する西武の渡辺久信シニアディレクター兼編成部長【写真:上岡真里江】

浅村から移籍の連絡があったことを正式に報告

 西武の渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(SD)は21日、国内フリーエージェント(FA)権を行使した浅村栄斗内野手から移籍決断の連絡を受けたことを正式に報告した。

 何度も重ねた話し合いの中で「来シーズンも一緒にやりたい」と、思いの丈を全力で訴え続けてきが、「環境を変えたい」というプロ野球選手としてのさらなる成長のために下した28歳の決断を引き止めることができなかった。

「非常に残念ですが、我々としては浅村選手の決断を尊重したいと思っています。彼も相当悩んでいたみたいですが、こればかりは選手の権利。それを妨げる権利は我々にはない。本人が決めたことなので、残念ですが、来シーズン、またしっかり頑張って下さいという話をしました」

 20日夜、辻発彦監督へも電話で報告すると「会社の方にも、全力で引き止めていただいて感謝しています」と話したという。「私の方からは、貴重な戦力を失ったということで、監督に謝罪しました」。さらに「何よりも、浅村選手の残留を望んでいたファンに対しては大変申し訳なく思っております」と、同様にこの決断に心を痛めているであろう西武ファンに向けても謝罪した。

 今季、打率.310、32本塁打、127打点で打点王に輝いた主力中の主力を失うだけに、相当な戦力ダウンとなることは言うまでもない。それでも「他の選手、若手に、またチャンスがあるということを選手たちも感じてくれていると思う。今後も強化、育成をやっていきたいと思います」と、話した。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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