大谷新人王に英雄オルティスまでもが“異議”「MLBはマーケティングしか頭にない」
ドミニカメディアが伝える「アンドゥハーが新人王でないことに動揺」
今季、日本人メジャーリーガーとして4人目の新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平投手。ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手との一騎打ちが予想されたが、全米野球記者協会による投票結果で圧倒的な勝利を手にした。この結果には、NYメディアが“異論”を唱えるなど、方々で“場外戦”が展開されていた。
そんな中で、レッドソックスなどで活躍した英雄デビッド・オルティス元内野手までもが不満を爆発させた。オルティスの出身地ドミニカの地元メディア「エル・カリべ」が報じている。
かつて「ビッグ・パピ」の愛称で知られたメジャー通算541発男は母国で行われたイベント「セレブリティ・ゴルフ・クラシック」に参加。そこでア・リーグ新人王レースの結末に異議を唱えた。「私はアンドゥハーが新人王でないことに、とても動揺している。ア・リーグ新人王の選出結果はMLBが、マーケティングのことしか頭にないことを示している」。ドミニカ出身の後輩選手を擁護し、MLBに批判の矛先を向けた。
実際のところ、大谷を新人王に選出したのはMLBではなく、全米野球記者協会の記者30人。25人の識者が一位に二刀流のスーパースターを選出。アンドゥハーは2位で48ポイントという大差がつけられた。ヤンキースファンは投票した記者にクレームをつけ、ディディ・グレゴリアス内野手がツイッターで「マジか」と呟くなど、方々で投票結果に疑問を呈す声が上がっていたが、レジェンドのオルティスまでもがMLBを批判する事態に発展した。
(Full-Count編集部)