ダルら獲得に約185億円を費やしたカ軍編成本部長 辛辣NY紙「2018年の失敗」
大型補強も2年ぶりの世界一を逃したカブス
カブスのダルビッシュ有投手は今季、故障に悩まされ8試合の登板に終わり1勝3敗、防御率4.95と苦しいシーズンを送った。米メディアは昨オフに6年総額1億2600万ドル(約142億2000万円)の大型長期契約でダルビッシュを獲得したセオ・エプスタイン編成本部長を「2018年の失敗」にノミネートしている。
「野球ファンたち、これが2018年の失敗だ」と見出しを付け、選手、フロントを含めたワースト10を発表したのはニューヨークの地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」だった。昨オフにドジャースからダルビッシュ、ロッキーズからタイラー・チャットウッド投手を獲得したセオ・エプスタイン編成本部長が7位にランクインしている。
2年ぶりの世界一を目指したが、今季はワイルドカードゲームで敗れたカブス。大きな期待を込めて獲得したダルビッシュは右肘手術を行い、チャットウッドは4勝6敗、防御率5.30と後半は先発ローテに定着することなく大きく期待を裏切った結果となった。
記事では2004年にレッドソックスを86年ぶり、2016年にカブスを108年ぶりに世界一に導いたエプスタイン氏の手腕を評価しながらも「2017年に1億6400万ドル(約185億円)をユウ・ダルビッシュとタイラー・チャットウッドという失敗した投手2人に投資したことは功績にはならないだろう」と疑問符を投げかけている。
2017年のワールドシリーズで第3戦、第7戦で先発し2回をもたずにKOされたダルビッシュに6年総額1億2600万ドル(約142億円)、そして同シーズンで8勝15敗とナ・リーグの最多負け投手のチャットウッドに3年総額3800万ドル(約43億円)をつぎ込んだことが完全と裏目になったとしている。
また、ワースト1位に輝いたのはドジャースからFAとなったマニー・マチャド内野手。移籍先に注目が集まるが「3億ドルの契約のオーディションとなるポストシーズンの舞台で驚くほど酷いパフォーマンスをし、獲得を考えている球団を躊躇させた球界のバッドボーイよりも1位に相応しい人はいない」。ポストシーズンで見せた一塁手への蹴り、全力疾走を怠るなどの“悪態”もあり“マイナス査定”となった。
(Full-Count編集部)