大物選手を積極補強、80年代はクロマティが活躍…歴代外国人選手診断【巨人編】
シピン、ペタジーニら他球団で実績上げた選手も
巨人の外国人補強における、もう1つの特徴は「他球団で実績を作った外国人を獲得する」傾向にあることだ。
資金力のある巨人は、大洋で活躍していたジョン・シピン、ヤクルトのロベルト・ペタジーニ、アレックス・ラミレス、セス・グライシンガー、ロッテの李スンヨプ、近鉄のタフィ・ローズなど、他球団で活躍して年俸が上がった選手を獲得し、成功することが多かった。
今季、中日から移籍したゲレーロもその1人。また、すでに退団が決まったケーシー・マギーもMLB復帰をはさんではいたが、楽天で活躍した選手だ。一方、マイルズ・マイコラスは巨人でエース級の活躍をしてMLBから注目され、カージナルスと2年契約を結んで今季からMLBに復帰。復帰1年目に18勝4敗で最多勝を獲得した。
しかし、最近はマルティネス、アダメス、メルセデスのように米マイナーでプレーしていた若手外国人を獲得し、育成期間を経て実績を上げている例もみられる。
来季もすでにビヤヌエバという新外国人選手の獲得が決まっている。シーズン中には、どの選手が活躍するのだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)