選手間投票で敗れた大谷をNYメディア“口撃” 「今回はアンドゥハーを破れず」
「アウトスタンディング・ルーキー・アワード」ではアンドゥハーに軍配
ア・リーグ新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平投手。全米記者協会の30人の記者による投票で選出された新人王争いは一騎討ちが予想されていたヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手との対決で大谷が圧勝したが、選手間投票による新人王はアンドゥハーが栄誉を手にした。ヤンキース公式ツイッターはアンドゥハーのリベンジを受けてあるメッセージを送ったが、地元メディアは「ヤンキースがショウヘイ・オオタニを口撃」と注目している。
MLB選手会は27日(日本時間28日)、「プレーヤーズ・チョイス・アワード2018」の受賞者を発表。ア・リーグ新人王にあたる「アウトスタンディング・ルーキー・アワード」にはアンドゥハーが選出された。
アンドゥハーは選手選出による今回の賞で、大谷との対決を制することになったが、NYメディアはヤンキース公式ツイッターの祝福メッセージに注目していた。
「ミゲル・アンドゥハーがアウトスタンディング・ルーキー・アワードを受賞後、ヤンキースがショウヘイ・オオタニに対して悪口を放つ オオタニは今回はアンドゥハーを破れず」と特集したのはニューヨークのテレビ局「SNY」電子版だった。
ヤンキースは公式ツイッターで「彼の同僚は分かっていた。ア・リーグ・アウトスタンディング・ルーキーへの選出と、我々が選ぶ新人王、おめでとう、ミゲル・アンドゥハー」と祝福した。
記事では、この短い祝福には他の意味も含まれていたと指摘している。
「ミゲル・アンドゥハーは残念賞が与えられた。そして、ヤンキースはショウヘイ・オオタニに知らしめたかった。ア・リーグ新人王であるエンゼルスの二刀流の鬼才に敗れたアンドゥハーが、火曜日に選手間投票でア・リーグのアウトスタンディングルーキーに選ばれたということを」
記事でこのツイートを紹介した上で、二刀流のスターへの当て付けだと明確に指摘している。
「ヤンキースは水曜日に三塁手を祝福すると同時に、オオタニにジャブを放ったのだ」
アンドゥハーは打率.297、27本塁打、97打点と大活躍した。一方、正三塁手としては守備の指標がリーグ最低数値となり、プレーオフでは最終的に出場機会を失っていたが、記事で「見事なシーズン」と評価している。
一方、大谷については「ベーブ・ルース以来となる正真正銘の二刀流選手として日本からメジャーにやってきた。そして、彼は落胆させなかった」と評価。
打率.285、22本塁打、61打点という打者としての成績とともに、投手としては10試合先発で4勝2敗、防御率3.31という数字を残したことを紹介している。
ヤンキースファンとNYメディアは昨オフの争奪戦でエンゼルスに敗れた大谷に対して、厳しい態度を示していた。新人王の結果を受けても、アンドゥハーを猛プッシュしていたNYファンはSNS上で不満を示していた。今回の受賞結果で、「大谷―アンドゥハーのどちらが新人王」という論争が再燃するかもしれない。
(Full-Count編集部)