新井貴浩氏が語る…素直で可愛い広島の後輩選手たち みんながMVP級の活躍

若手は弟のような存在「可愛い分心配も多い」

 お互いに切磋琢磨し、高め合って結果を出していく。仲はいいが、なあなあにはならず、誰かが活躍すれば素直に喜び、それに負けないよう自分も頑張る。そんな“ポジティブのサイクル”が広島にはできあがっている。

 突出したヒーロー的な存在はいない。「タナキクマル」と総称される田中、菊池、丸(巨人移籍を表明)に加えて鈴木誠也、會澤翼……誰もが自分の場所を守り、自分の仕事をすることで、チームが機能している。

「丸もすごいですし、(鈴木)誠也もすごいですし、會澤も頑張りました。あと、キク(菊池)も打つ方はなかなか思うようにいかなかったと思いますけれども(今シーズンの菊池は打率.233)、彼の場合はあの守備で何打点防いでるかっていうことですからね。だから、そういう目に見えない部分での貢献度の高さっていうのはすごいものがあるので、これっていうのを言えないですね。みんながMVPっていうぐらい」

 そんな中、新井氏が今年もっとも成長した選手として挙げたのが、今年投手陣の軸として、15勝7敗と菅野智之(巨人)と並んで最多勝を獲得した大瀬良大地だ。

「(大瀬良)大地は完璧にステップアップしましたね、去年より。もともと、すごく性格がいい。いろいろなものを吸収しよう、勉強したいっていう謙虚な姿勢がある。去年、シーズン終わってすぐ、『黒田さんと一緒に食事に行こうか』って言ったら、『是非お願いします』って。去年終わったすぐの段階で、来年に向けてやることを彼はどんどん吸収しちゃう。その姿勢が素晴らしいですよね」

 年ごとに伸びていく若い選手たちは、新井氏にとって家族も同然の存在だ。自らが引退した今も、穏やかな目で躍動する若手を見守っている。

「やっぱりみんな可愛いので、ほんと弟のようだと思ってますし、だから可愛ければ可愛い分、心配が多いですよね。まだ来年になってないですけど、来年あいつら大丈夫かなとか、可愛い分、余計心配が多いです。大きなケガするなよとか、それこそ風邪引くなよとか、そんな感じですね」

(Full-Count編集部)

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