日本で開花したサファテ、MLBで成功したソリアーノ…個性派助っ人揃う広島
赤ヘル軍団初Vに貢献のホプキンスはその後医師に
広島は1950年の2リーグ分立時に生まれた新興チーム。創設当初は親会社がない市民球団だったために財政難に苦しみ、外国人選手の起用も他球団よりも遅れた。
広島の外国人選手の数字を見ていこう。戦前の日本統治下の台湾人選手は含まない。
○広島の外国人選手、安打数10傑
1ライトル853安打(1977-1982)
2平山智711安打(1955-1964)
3ロペス654安打(1996-1997・2000-2002)
4エルドレッド496安打(2012-2018)
5ディアス404安打(1999-2002)
6ギャレット338安打(1977-1979)
7銭村健四317安打(1953-1956)
8シーツ315安打(2003-2004)
9ホプキンス265安打(1975-1976)
10オチョア261安打(2007途-2008)
○本塁打数5傑
1ライトル155本塁打(1977-1982)
2エルドレッド133本塁打(2012-2018)
3ロペス112本塁打(1996-1997・2000-2002)
4ギャレット102本塁打(1977-1979)
5ディアス65本塁打(1999-2002)
○勝利数10傑
1ジョンソン46勝(2015-2018)
2バリントン40勝(2011-2014)
3デイビー32勝(2003-2004)
4ミンチー29勝(1998-2000)
5ルイス26勝(2008-2009)
6チェコ19勝(1992-1993)
7ベイル14勝(2004-2006)
8アルバラード11勝(2010-2011)
9ジャクソン10勝(2016-2018)
9ロマノ10勝(2005-2006)
○セーブ数5傑
1ミコライオ73セーブ(2012-2014)
2サファテ44セーブ(2011-2012)
3ベイル30セーブ(2004-2006)
4シュールストロム26セーブ(2001-2002)
5シュルツ8セーブ(2008-2011)
広島の最初の外国人は1950年に阪急から移籍した竹村元雄だ。竹村は日本統治下の台湾の出身だが、戦後、台湾国籍を取得したために外国人選手となった。その後、ハワイ出身の銭村健三などが参加、さらにカリフォルニア出身の平山智が10年の長きにわたってプレーした。平山は以後も海外のスカウトとして多くの外国人を獲得した。以後の広島の主要な外国人選手は、平山スカウトの手腕による。
日系人以外で初めての外国人選手は、1972年のソイロ・ベルサイエス。1965年ア・リーグのMVPに輝いた大物選手だったが、広島では25安打に終わった。
1975年、広島初優勝時にはシェーン、ホプキンスという強力な助っ人がいた。ホプキンスはオフに大学に通う医学生で、のちに医師の免許を取っている。
1977年に入団したギャレットとライトルも好成績を挙げた。二人は「ギャートルズ」と言われ、人気者にもなった。ライトルはメガネをかけた知的な雰囲気の選手だった。