日本で開花したサファテ、MLBで成功したソリアーノ…個性派助っ人揃う広島

ロペス、エルドレッドらタイトルホルダーも輩出

 1990年、広島はドミニカ共和国にカープ・アカデミーを設立。現地の野球少年に野球を教え、有望な選手をカープに入団させた。このカープ・アカデミーは現在まで存続している。現役のバティスタとメヒアもここの出身だ。

 またアルフォンソ・ソリアーノはカープ・アカデミーから広島を経てヤンキースに移籍。オールスターのファン投票で1位になるスター選手となった。

 1996年に入団したルイス・ロペスは2年連続で打点王になるなど活躍。投手では2008年から2年投げたコルビー・ルイスが2年連続で奪三振王。ルイスはMLBに復帰後、レンジャーズで先発投手として7年間活躍した。

 昨年、NPBのセーブ記録を樹立したソフトバンクのデニス・サファテは、MLBではセーブは記録していなかった。広島でクローザーとして開花したのだ。ライアン・ブレイシアは2017年1シーズンの在籍でMLBに戻り、レッドソックスでセットアッパーとして活躍。プレーオフでも存在感を見せ、世界一に貢献した。

 近年の広島の3連覇にも外国人選手が大きく貢献している。クリス・ジョンソンは2015年に入団。4年間で2桁勝利を3回、左のエースとして信頼されている。

 ブラッド・エルドレッドは2012年の入団以来、主軸選手として活躍。2014年には本塁打王を獲得。最近はフル出場することはなくなったが、出場すれば勝負強い打撃で存在感を示した。今季限りで退団が決まったが、在籍7年は、日系以外の外国人選手では最長だ。

 こうしてみると、広島の外国人選手には個性的な選手が多い。来季の広島には新外国人選手が来る可能性もあるだろう。どういう陣容になるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY