ホークス二保、「リスク背負って復帰を前倒し」で300万増の2000万円
右肘手術乗り越え3年ぶり1軍登板「2年間何もできなかったので」
1日、ソフトバンクが契約更改を行い、二保旭投手が300万円アップの推定2000万円でサインした。
2016年に右肘の不調を訴え、トミー・ジョン手術を受けた二保。長く苦しいリハビリを乗り越え、今季は3年ぶりの1軍登板を果たした。昨年まで2年連続25%減だったが、今季はアップ査定を勝ち取った。
1軍では35試合に投げて1勝0敗4ホールド1セーブを記録。二保は「もともと夏場の復帰を目指していたが、チーム事情もあって(復帰を)3か月前倒しにしてくれと言われ、肘のケガ(再発)というリスクを背負って投げたことを評価してもらった。2年間何もできなかったので、チームのためになるならという気持ちもあったが、球団からも『戻ってきてくれてチームに貢献してくれた。お疲れ様でした』と言ってもらった」と笑顔を見せた。
今年を迎えた時点で「こんなに投げられるとは思っていなかった」という二保は「自分がチームのためにやれているということ、ブルペンのみんなと一緒に戦えたことが自信になった」とシーズンを振り返った。それでも「数字的には納得はいっていない。先頭四球も多かった」と反省すべき点も忘れてはいない。
来季は「工藤監督からは先発もできるように調整してくれと言われている。術後100球も投げていないので先発への不安はあるが、中継ぎとどちらでもやれる状態を作っていきたい。そのためにも自主トレの沖縄でしっかりと多めに投げ込みたい」と前向きだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)