巨人史上最強助っ人が明かした、「違うリーグで対戦しなくてよかった」投手
「ムラタさん。あのファストボールとスプリット」
巨人史上最強の助っ人と称されるウォーレン・クロマティ氏。1984年に加入すると首位打者、MVP、ベストナインなど数々のタイトルを獲得する大活躍を見せた。1990年に退団するまで通算779試合に出場。打率.321、171本塁打、558打点と好成績を残したクロマティ氏は今年、約半年間日本に滞在。MLBドリームカップで自らのチームを率いるなど様々な活動の傍ら、NPBの試合もスタンドで観戦した。
自宅のあるフロリダに戻ったクロマティ氏。怖いもの知らずの現役時代ではあったが、それでも「対戦しなくて本当に良かった」と恐れた名投手がいた。
「昔のNPBは本当にレベルが高かった。メジャーで活躍できると感じた投手はいた。エガワさん、クワタさん、オオノさん、エンドウさんは間違いない。エンドウさんとの対戦はいつも最高でした。力が入りましたよ」
巨人の江川卓元投手、桑田真澄元投手というダブルエースに加えて、広島の大野豊投手、大洋(現・横浜DeNA)の遠藤一彦元投手というセ・リーグの実力者を「メジャー級」と絶賛する一方、「個人的に対戦しなくてホッとしたのはムラタさんですね」と振り返った。キャリア通算215勝177敗。肘の故障を乗り越え、マサカリ投法で球界を震撼させた村田兆治元投手だった。
「理由? あのファストボールとあのスプリット。ドンと変化するでしょ。スゴイでしょう! 昔は交流戦がなかったから、違うリーグで本当に良かったよ」
パ・リーグのロッテでキャリアの22年間を捧げた超人とセ・リーグの巨人一筋の最強助っ人のキャリアが交わることはなかったが、クロマティ氏はパ史上にその名を刻むエースを高く評価していた。
(Full-Count編集部)