女子プロ野球界の“女イチロー”が打撃の極意明かす 「いつボールが来ても…」

京都フローラ・三浦伊織【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】
京都フローラ・三浦伊織【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】

今季打率.446をマークし3度目の首位打者に輝いた京都フローラ・三浦伊織

「女子野球界の女イチロー」、「女子プロ野球史上初の5割打者」そんな様々な肩書きを誇る、女子野球界屈指のヒットメーカー、京都フローラ・三浦伊織選手。今シーズンの振り返り、打撃の極意、7年連続盗塁王を獲得できた理由などを聞いた。

――今シーズンを振り返ってみて感じていることは?

「開幕からいいスタートができて、シーズン優勝することができて良かったです。悔しかったのは女王決定戦ですね。今年は若手中心のチームで、初めて経験する子が多かったので特に緊張感を感じていたと思います。私含めて、ベテラン勢が若手選手の緊張を解いてあげたかったなと感じています」

「あと、今年は若手選手から怖いと思われないように、自分から意識してコミュニケーションをよくとりにいっていました。積極的に指導を求めてくる選手が多かったので、私もできる限りのアドバイスをしてきました。個人としては、初回から出塁することを意識していました。今年は1番打者として打席に立つことが多かったので、球数を多く投げさせることを意識しました。私が出塁することでチームに勢いを持たせられると思いながらプレーしていました」

――今季は打率.446をマークし自身3度目の首位打者に輝いた。打撃の極意とは?

「『打てるボールを待つ』ことです。打球方向としては、センターからレフト方向を意識しています。逆方向をイメージすることで、自然とポイントが体に近づくので変化球にも対応しやすくなります。あとは、タイミングを早く作ることですかね。どんなピッチャーが相手でも、足を上げたときにはトップを作るようにして、いつボールが来ても打てる形をつくっています」

「プロに入ったときは、タイミングを取るのが苦手でしたが、当時の指導者の方達と相談しながら今のフォームに辿り着きました。調子が悪いときは『ヒットを出したい』と打ち急いで引っ掛けた打球が出てしまう傾向があります。そういうときはファウルで逃げて調子を合わせるように心がけています。ボールの内側からバット出すと、ゴロが転がらない感覚を持っているので意識しています」

前人未到の7年連続盗塁王を獲得

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