日本ハム高梨が現状維持 来季再起へ意欲「人生の一番のボールを投げよう」
失意の今季はCS出場ならず「一言、悔しいシーズンでした」
日本ハムの高梨裕稔投手が5日、札幌の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の3600万円でサインした(金額は推定)。
ローテーションの中心として期待された5年目の今季は、18試合に先発して5勝7敗、防御率4.50の成績。8月中旬に1軍選手登録を抹消されると、最後までファームで過ごした。
16年の新人王右腕は「一言、悔しいシーズンでした」と厳しい表情で振り返った。「クライマックス(シリーズ)もテレビで見ていて、なんで自分が投げていないんだろうという気持ちがありました。来年は絶対にその舞台で投げて、日本シリーズまで行って、日本一にもう1回なるために、今から頑張るだけです」と再起を期す。
ファームで頭の整理を行い、直球のキレを取り戻すための新フォームは見つかった。「今までは2016年に戻したいとやっていたんですけど、体の変化もあるので。あの時以上の人生の一番のボールを投げようと思ってやっています。来年に向けて、今すごくいい形で練習できています」と語る。
昨オフは鹿児島・徳之島でチームメートと自主トレを行ったが、今オフは鎌ヶ谷を拠点にして、1人で自分自身を追い込む計画だ。「来シーズンは人生の中で一番のボールを投げて、一番の成績を残して、チームも一番になることを目指して、頑張っていきたいです」。日本一に貢献した16年の10勝2敗、防御率2.38の上回る活躍を誓った。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)